島忠がニトリの買収提案を正式に受け入れ　売上高１兆円グループを目指す

ホームセンター業界第7位の島忠は11月13日、インテリア業界最大手のニトリホールディングス（HD）による買収提案を正式に受け入れたことを発表した。同日、特別委員会における最終審議を経て、取締役会に付議され、決定した。島忠の買収を巡っては、同業界第2位のDCMホールディングス（HD）が10月2日にTOB（株式公開買い付け）を行うと宣言。買い付け価格は4,200円で、TOB期間は10月5日から11月16日。島忠側も相乗効果が見込めるとして応じていた。買収金額は約1630億円。しかし、10月29日にニトリが買収提案を行い、争奪戦に発展していた。

ニトリHDの2020年2月期決算は、売上高は6422億円（前年比＋5.6％）、営業利益は1074億円（同＋6.6％）、当期純利益は713億円（同＋4.7％）の好業績で、33期連続の増収増益という記録を更新中だ。さらに、コロナ渦にも関わらず、今期の3−５月の第１四半期の決算も絶好調で増収増益を達成している。島忠の2020年8月期決算は、売上高にあたる営業収益は1535億円（前年比＋4.9％）、営業利益は95億円（同＋6.7％）、当期純利益は64億円（同＋6.2％）だった。

ニトリHDは2022年には店舗1000店で売上高1兆円、2032年には店舗3000店で売上高3兆円の中長期目標を掲げている。