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Global|パリコレでリアルショーのヨウジに批判なし!?

Oct 10, 2020.橋本雅彦Tokyo, JP
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ヨウジヤマモト公式ホームページより

高田賢三がパリで新型コロナウイルスに感染し、その合併症で10月4日に81歳の生涯を閉じたのは世界中で大きく報道された。パリはコロナウイルス感染再拡大で最大警戒区域に区分された。10月3日を例に挙げると、フランス全体で1日あたりの感染者は1万6972人で、連日50人近くが亡くなっている。

政府が冬の到来と「第2波」を読み違え、感染制御と経済活動優先の板挟みになっていることが、その再拡大の要因に挙げられている。

そんな中、「国技」とも言うべきファッションの祭典パリコレことパリ・ファッションウィークが9月28日から10月6日まで開催された。デジタル中心の発表かと思いきや、感染対策を施した上での結構リアルなショーもかなり行われた。そんな中で、まさか日本人デザイナーのリアルショーはないだろうなと思われていたが、なんと「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」が日本人としては唯一リアルなファッションショーを、10月3日に4区のパリ市庁舎のホールで敢行した。「人間の不完全な美しさを追求した」コレクションだ。コレクションの出来栄えはともかく、日本からスタッフを大勢従えてのコレクションについては、賛否両論かと思いきや、否定的なコメントが全くない。流石に山本耀司である。ショー当日の10月3日がデザイナー山本耀司の77回目の誕生日というバースデイショーだったので、「決行」されたのではという見方もあるが、これで山本本人やスタッフに感染者が出たりしたら、批判の声も出ようが、幸い今の所は無事であるようだ。きっと今後「カミカゼ ヨウジ」という論評が出てくるのではないか。「パリコレ 命」という山本耀司らしい行動だ。このあたりが「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」の川久保玲とは一味違う。最終的には「コム デ ギャルソン」というチームプレーを重視するギャルソン社と山本耀司のワンマンカンパニーのヨウジヤマモト社の決定的な違いだろう。

2009年に60億円の負債で民事再生法適用会社になったときも、「俺は裸の王様だった」と反省はしたが、「俺はこれからもやりたいようにやっていく」と居直りともとれる発言をした山本耀司。「コロナなんかに負けてたまるか」という意気を感じさせる今回の「暴挙」ではあった。

人生90年時代の今日、77歳というのはまだまだ序の口かもしれないが、山本寛斎、高田賢三と日本を代表するファッションデザイナーが鬼籍に入った今年、くれぐれも健康に留意して頑張っていただきたいものだ。

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