オンワードホールディングス(以下、オンワードHD)は8月26日、渋谷区代官山と港区に保有する不動産を売却すると発表した。譲渡の理由として、同社が今年4月に発表した中長期経営ビジョン「ONWARD VISION 2030」の一環として、グループが保有する資産の効率化を着実に進めるとともに、既存事業へのDX投資やM&Aなどの成長投資を加速するためだと述べている。オンワードHDは今年3月にも愛知県名古屋市と東京都渋谷区に所有する土地と建物を売却している。さらに昨年12月にはオンワード樫山保有のオンワード樫山芝浦第2ビルを売却している。
渋谷区代官山の約1665平方メートルの土地は、店舗及び事務所として使われており、合同会社FOに約70億円で売却する。港区の約4720平方メートルの土地は事務所として使われ、ヒューリックに約115億円で売却する。今回の不動産の売却益である約120億円は2021年6〜8月期の連結決算で特別利益として計上する予定だ。