BUSINESS NEWS
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

ラボグロウンダイヤモンドを採用する「プライマル」が世界進出に向けてリブランディング 

Apr 1, 2021.高村 学Tokyo, JP
VIEW1
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

日本発のD2Cエシカルダイヤモンドジュエリー「プライマル(PRMAL)」は、人種やジェンダーに捉われないインクルーシブなブランドを目指してリブランディングを行い、4月16、17日にGUM表参道でお披露目を兼ねたポップアップ・イベントを開催する。「プライマル」は、「エシカルで上質なジュエリーを身近にする」をミッションに掲げたジュエリーブランドで、2020年2月に福島剛氏らによって設立された。福島氏は、ダイヤモンドの卸業を営む家に生まれ、自然とジュエリーの道を志したという。「プライマルが提案するジュエリーは、ジェンダーレスでサステイナブルです。世界で愛されるブランドにアップデートしていくために、今回リブランディングをしました」と語る。

「プライマル」は、「ラボグロウンダイヤモンド(Lab Grown Diamond)」と呼ばれる人造ダイヤモンドを採用しているのが特徴だ。「ラボグロウンダイヤモンド」には、倫理的な調達、環境配慮、価格競争力という、3つのメリットがあるという。「ラボグロウンダイヤモンドは人工的に製造していて、紛争などに関係ない流通から調達しています。また、天然のダイヤモンドは採掘時に二酸化炭素が発生して生態系にダメージを与えていると言われていますが、ラボグロウンダイヤモンドは天然のダイヤモンドよりカーボン排出量は圧倒的に少ない。さらにプライマルが提携しているラボグロウンダイヤモンドスタートアップ、米国のダイヤモンドファウンドリー(Diamond Foundry)は、世界で初めてカーボンニュートラルの認定を受けたダイヤモンド生産者では、世界で初めてカーボンニュートラルの認定を受けたダイヤモンド生産者で、自社で発電するなどしています。世界的にも注目されている企業で、俳優のレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)も出資者として名を連ねています。そして、ラボグロウンダイヤモンドは天然ダイヤモンドと比べて30〜40%ほど安い価格で提供することが可能です」。

海外では特に環境配慮やサステイナビリティに対して消費者が敏感になってきている。ファーフリー(動物の毛皮を使用しない)、クルエルティフリー(動物実験を行わない)やギルトフリー(罪悪感のない)など、持続可能性や社会的責任に対する消費者の意識は年々高まっている。「ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと構造が完全に一緒で、実際にプロが鑑定しても見分けがつかない。環境に優しく、紛争に関係しない、そして次世代のために持続可能な供給源であるなら、これを否定する理由はありません」と福島氏は語る。天然ダイヤモンドには何億年もかけて結晶したというような神秘性はあるが、環境ファーストを考えるとラボグロウンダイヤモンドが選ばれる機会は今後増えていくだろう。

「プライマル」は、今回のリブランディングを機に積極的に海外で展開していく。「自社HPを越境EC化し、まずは北米から販売を開始していきます。順次対象エリアを拡大していき、中国でも展開したいと考えています。海外のECプラットフォームでも販売を開始しますが、今のところはリアル店舗などの流通は考えていません。顧客と直接繋がりコミュニケーションしていくことが重要だと考えています」と語り、日本および米国のジュエリー市場でビジネスの拡大を目指す。

今回、「プライマル」はパッケージも一新し、全てのパーツでプラスチックではなく紙素材を採用した。全てのジュエリーと同様に日本で製造し、長く手元に置きたくなるジュエリーボックスを目指した。さらに、ダイヤモンドは炭素の結晶だが、その炭素の元素記号である「C」をキーモチーフに、「C」が世界中に広がっていく様をイメージしたデザインをブランドマークとして加えた。

「プライマル」は、今回のリブランディングで「A Beautiful Choice」という新たなステートメントを掲げている。それは「その選択が人生を美しくする」という投げかけであり、また「自分たちが選択してきたことは本当に正しかったのか」という問いかけでもある。自分の人生を美しくするためにはどんな意思が必要なのか、「プライマル」は世界に向けて問いかける。

■「プライマル」リブランディング記念イベント
日時:4月16日(金)14時〜19時
4月17日(土)11時〜19時
会場:GUM表参道
東京都港区北青山3-10-25

READ MORE