近年米国を中心とし、欧米諸国では「自分らしいありのままの美しさ」が重要視されるようになってきた。そうした風潮に伴い、ファッション業界でも平均より大きめサイズの人々のことを指す「プラスサイズ」の領域が注目されている。様々なブランドが洋服のサイズを幅広く取り揃えたり、ファッションショーに体の大きめなプラスサイズモデルを起用したり、プラスサイズのラインを展開したりといった動きが活発化している。
そんな中、コアサイト・リサーチ(Coresight Research)によると、米国におけるプラスサイズのマーケットが今年、323億ドル(約3兆6800億円*)に上ると予測されている。これは米国の女性のアパレルマーケットの約20.7%を占める。
ギャップグループの「オールド・ネイビー(OLD NAVY)」は女性のアイテムのサイズ展開をXSから4Xまでに拡大したり、スタイル抜群のスーパーモデルたちが広告塔を務めたランジェリーブランドの「ヴィクトリアズ・シークレット(Victoria's Secret)」もプラスサイズモデルを起用したり、商品のサイズ幅を広げるなど多くの企業がプラスサイズマーケットに参入している。
アメリカ疾病予防管理センターによると、20才以上のアメリカ人の実に73.6%は肥満であり、今後のプラスサイズマーケットの動向に注目が集まる。