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1 松屋:3610円(690億円)
2 近鉄百貨店:3330円(1330億円)
3 高島屋:1094円(1074億円)
4 J.フロントリテイリング:1006円(2721億円)
5 エイチ・ツー・オー リテイリング:858円(1077億円)
6 三越伊勢丹ホールディングス:776円(3091億円)
1位の松屋と2位の近鉄百貨店は比較対象としてふさわしくないかもしれないが、いわゆる4大百貨店グループの中で三越伊勢丹HDの株価は最下位に甘んじているのだ。時価総額こそなんとかトップの座は死守しているものの、これは発行株式数の多さに起因している。これも株価の推移によっては、J.フロントリテイリングに抜かれる水準に来ている。
杉江社長が4月1日に社長就任した2017年には、3月3日に1436円(終値)という同年最高値があったのだが、その後の4年間でこれを終値ベースでクリアしたことは一度もない。昨2020年7月31日には480円というこの4年間での最安値を記録している。現在はその底値圏からは脱しているものの、杉江社長のクーデターが起きた頃に比べれば半値という水準だ。これを見れば、OBから「株価が安い」と言われる以前に「そろそろ退任の潮時」と杉江社長が自覚するのも肯けるのである。その企業のことを最も冷静にかつ正確に判断している恐い存在は株を売買している投資家なのである。
百貨店のような本来は世の中の流れに敏感でなければならない業種の社長職というのは2期4年程度が任期としては十分だと思う。その4年間に全力投球するというのが本筋だと思う。今回の社長交代はそうした見地から見れば好ましいものだ。細谷新社長には奮闘していただいて、株価を引き上げて欲しいものである。