三陽商会の2021年2月期は85億円の営業赤字　今期中に160の不採算売場を撤退

三陽商会は10月6日、2021年2月期の通期連結業績予想を発表した。売上高は380億円（前期は688億6800万円）、営業利益は85億円の赤字（同28億7500万円の赤字）、当期純損益は28億9180万円の赤字（同21億9170万円の赤字）になる見通し。新型コロナウイルスの影響が長引くことが想定され、さらに百貨店の集客の厳しさや長引く春夏セールによる秋冬商戦の後ろ倒しなどといった要因により、営業損益と純損益ともに赤字見通しとなった。三陽商会は、銀座の旗艦店ビル「ギンザ・タイムレス・エイト（三陽銀座タワー）」を売却し、固定資産売却益として特別利益67億円を計上したため、純損益は営業損益に対して赤字幅が縮小している。また、約160の不採算売場の今期中の撤退による販売関連経費等の削減を進め、財務体質の強化を図り経営の立て直しを急ぐ。