BUSINESS NEWS
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

「シロ」がルミネエスト新宿に新業態「SHIRO SELF」をオープン

Mar 4, 2020.高村 学Tokyo, JP
VIEW59
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail
シロホールディングスの福永敬弘専務取締役(PHOTO:SEVENTIE TWO)

コスメティックブランド「シロ(SHIRO)」は2020年3月4日、ルミネエスト新宿店を増床リニューアルし、通常店舗と併設する新業態デジタルストア「SHIRO SELF」をオープンした。約103平方メートルの広さに拡張され、「人はいないけど、愛がある。」をコンセプトに、リアルとデジタルを融合した店舗になっている。

「SHIRO SELF」では、QRコードをスキャンするとスマートフォン上で商品の詳細を見ることができ、さらに店頭で配布されるイヤフォンを装着すると音声でも詳しい情報を得ることができる。言語は日本語と英語が用意されている。「シロ」のルミネエスト新宿店は、連日行列ができる人気店で、30分待ちも当たり前だったが、デジタルソリューションを導入することでこうした課題も解消する。

「シロ」を運営するシロホールディングスの福永敬弘専務取締役は、この「接客レス」なデジタル接客ツールを導入した意図について、「『SHIRO SELF』は、どうすればお客さまにもっと寄り添えるかと考えた時にたどり着いた業態で、最先端のデジタルストアを作りたかったわけではありません。SNSやネットに対するリテラシーが高いお客さまは、これを買いたいという商品の的はある程度決めて来店されます。そうしたお客さまが店頭で待つことなく、本当に自分に合う香りかどうかを最後に五感で確かめていただくための店にしたかった」と、語る。

「SHIRO SELF」は、「パッケージレス」も特徴のひとつだ。エシカルやサステナビリティの観点から環境に配慮した新たな販売方法で、パッケージレスの製品を購入すると通常価格の3%が値引される「エシカル割(一部商品は除く)」を採用した。ショッパーも要望がある時に限って提供し、包装を最小限にとどめる。

こうしたエシカルやサステナビリティに対する姿勢は、ブランド創設時から大切にしてきた、いわば「シロ」の哲学でもある。「2009年に『シロ』がデビューして以来、昆布を主成分にしたスキンケア商品を作っていますが、切れ端や規格外で捨てられてしまうものを有効活用しています。酒造りの工程でできる酒粕を使ったプロダクトもあります。エシカルやサステナビリティに対する考えは、ブランド誕生から根幹にあるものです」と、福永専務取締役は語る。

「シロ」は現在、海外ではロンドンに3店舗、ニューヨークに1店舗を展開している。Jビューティを代表するコスメティックブランドのひとつとして海外でも人気が高く、「ボーダーレス」を掲げる「SHIRO SELF」は訪日外国人に向けた情報発信の拠点としても機能する。日本発のグローバルブランドとしてさらに進化していくことを期待する声は多く聞かれる。「SHIRO SELF」が提供するデジタル接客ツールを通じて、「シロ」の洗練された世界観とこだわり抜いた品質をぜひ体験してもらいたい。

READ MORE