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Global|資生堂の2020年1〜3月期は純利益が前年比95%マイナス 新たに2000億円の資金調達枠を確保

May 12, 2020.高村 学Tokyo, JP
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PHOTO:SEVENTIE TWO

資生堂は5月12日、2020年第1四半期(1〜3月)の決算を発表した。売上高は2269億円(前年同期比17.1%マイナス)、営業利益は65億円(同83.3%マイナス)、四半期純利益は14億円(同95.8%マイナス)だった。日本を含めすべての地域で新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、減収減益となった。

新型コロナウイルス感染症の発生源とされる中国では、3月以降は回復基調にあるものの、「シセイドウ(Shiseido)」や「クレ・ド・ポー ボーテ(Clé de Peau Beauté)」など、インバウンドを中心に中国人需要が大きいブランドは2桁の減収となった。

地域別では、米国はロックダウンにより多くの店舗が閉鎖となり、工場は3月下旬から操業を停止している。Eコマースは25%超の伸長で好調を維持し、昨年買収した「ドランク・エレファント(Drunk Elephant)」も30%台半ばの伸長で厳しい環境下にありながら健闘している。欧州は3月以降、ロックダウンにより多くの店舗が閉鎖となり、イタリア、スペイン、イギリスでは特に深刻な影響を受けている。

資生堂は手元流動性を強化するため、新たに2000億円の資金調達枠を確保し、カウンターのリノベーション等の設備投資を延期・中止し期初から400億円を減額している。今年2月に発表した2020年12月期の通期業績予想と配当予想は一旦取り下げ、第2四半期の決算発表時に改めて発表する。

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