BUSINESS NEWS
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

集英社が雑誌「セブンティーン」と「マリソル」の定期刊行を終了 「セブンティーン」は1年で30%の部数減

Jun 22, 2021.高村 学Tokyo, JP
VIEW184
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail
集英社(PHOTO:SEVENTIE TWO)

集英社は、雑誌「セブンティーン(SEVENTEEN)」と「マリソル(MARISOL)」の定期刊行を終了する。「セブンティーン」が10月号(9月1日発売)、「マリソル」が11月号(10月7日発売)を最後に今後は不定期での発行となる。「セブンティーン」は1968年に創刊し、日本雑誌協会によると印刷証明付き発行部数は95,000部を発行していた(部数算定期間は2021年1〜3月)。「セブンティーン」は、「ミスセブンティーン」と題したオーディション大会を開催し、誌面に登場する専属モデルの発掘に力を入れてきた。2001年には木村カエラが「ミスセブンティーン2001」に選出され専属モデルになるなど、これまでに多くの才能を見出してきた。「マリソル」は2007年に創刊し、働くアラフォー女性をターゲットに部数を伸ばしてきた。印刷証明付き発行部数は88,333部だった(部数算定期間は2021年1〜3月)。両誌ともに集英社の看板雑誌だが、近年は部数の減少が顕著だった。「セブンティーン」の2020年1〜3月の印刷証明付き発行部数は135,000部で、この1年で約30%の減少だ。2019年1〜3月は160,000部を発行していたから、この2年で実に40%近い部数減だ。さらに、10年前の同期間は352,500部を発行していたので、この10年で70%を超える部数減だ。「マリソル」の2020年1〜3月の印刷証明付き発行部数は103,333部、2019年1〜3月は116,667部で約25%の部数減だった。集英社の2020年5月期の売上高は1529億400万円(前年比14.7%増)、当期利益は209億4000万円(同112.0%増)と、『鬼滅の刃』の好影響もあり増収増益だったが、看板雑誌の定期刊行の終了を決断せざるを得なかった。

READ MORE