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この爆上げ相場の原因は何だ!?

Nov 11, 2020.久米川一郎Tokyo, JP
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いやはや、日米の株式市場は凄い展開になっている。日本の日経平均株価は、あっさり1991年以来29年ぶりに2万5000円台を回復した。29年ぶりとは簡単に言えば、あのバブル経済が崩壊後では初めてということになるが、明らかに景気がいいわけではない!円高は一時103円まで進み現在1ドル=105円という水準で、日本経済の中核をなす輸出産業には厳しい。来年に延期された五輪・パラ五輪は中止がささやかれている。何よりも新型コロナウイルスは冬を迎え再び猛威を振るいそうな気配だ。米国大統領選でバイデンがトランプを破って当選したこともあまりこの爆上げ相場とは関係がない。大統領選の序盤でトランプがリードしていた時からこの爆上げは始まっていたからだ。

だとすれば、この相場の最大の要因は一にも二にも、米国製薬大手のファイザーが開発したワクチン。「非常に有望で今年末に供給が始まる」というWHO(世界保健機関)のテドロス事務局長が10日に発言したがそれ以前からの期待相場だったということになる。低温物流(マイナス70℃以下)が鍵だが、かなり現実味を帯びて来ていることだけは確かなようだ。いやが上にも期待は高まっている。日経平均はニューヨークダウ平均に追随した爆上げではあるが、それにしても信じ難い動きだ。

日経平均には1989年12月29日の終値の3万8915円というとんでもない高値があるから、当面は3万円までどれくらい迫れるのかということになるだろう。

一方、連日10万人が新規に感染している米国は、すでに累計で1000万人(全世界では5000万人)が感染し、累計死者数は24万に上っているからワクチンへの期待は、もはや藁にもすがるような願いになっているのではないだろうか。それが史上最高値を連日更新している熱狂相場の原因のようだ。果たしてこの予防ワクチンは効くのだろうか。不思議なのはどれだけファイザー株が暴騰しているのだろうかと検索してみると、現在38ドル台。今年の1月には40ドルだったから、実に意外ほど冷静な動きなのだ。大丈夫なのか。このファイザー株に比較するとニューヨークダウ平均は、すでに3万ドル台到達は射程に入った感じである。

再三書いているように、ニューヨークダウ平均も日経平均もFRB(連邦準備制度理事会)と日銀が徹底的に市場介入してコロナ禍でも株価を維持して来ているのだが、大統領選以降の「爆上げ」はFRB、日銀の意図とも思えない。「爆上げ」は11月2日(月曜日)から始まっている。10月30日(金曜日)の終値は2万6501ドル。わずか10日間で10%以上の上昇である。一応ワクチン期待相場なのだろうが、このまま年末まで突っ走っていくのだろうか。やはり根底にあるのはゼロ金利時代の過剰流動性相場ということだろう。もう一般投資家が参加する相場ではないことを重ねて申し上げておきたい。

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