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Japan|TSIやワールド、川辺などアパレル企業で希望退職者の募集が相次ぐ 

Oct 12, 2020.高村 学Tokyo, JP
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ワールド本社

アパレル企業で希望退職者の募集が相次いでいる。TSIホールディングスは9月16日、満40歳以上のグループ各社に所属する契約社員、パート・アルバイトを対象に、300名の希望退職者を募集した。募集期間は10月1日から2021年2月28日の間で、人員削減に伴い2021年2月期に17億円の特別損失を見込む。

ワールドは10月9日、希望退職者の募集に294名の応募があったと発表した。8月5日付で200名を募集したが、約5割多い応募だった。対象となったのは40歳以上の社員で、退職日は11月20日の予定。ワールドは、この施策に伴う特別加算金などの費用として約15億円を計上する予定だ。

さらに、ハンカチやスカーフなどの服飾雑貨メーカーの川辺は10月12日、新型コロナウィルスの感染拡大による影響で、希望退職者の募集を行うことを決定した。募集人員は223名いる従業員のうち約2割にあたる50名程度。募集期間は11月30日から12月14日の間で、対象となるのは18歳から59歳までの正社員。退職日は2021年3月15日の予定で、退職者には特別加算金を別途支給するほか、再就職の支援希望者には会社が斡旋するコンサル会社を紹介するという。

今年2月には同じくアパレル大手のオンワードホールディングスが希望退職者を募集し、350名の募集に対して413名の応募があった。5月には、経営破綻したレナウンも300名の希望退職者を募集していた。東京商工リサーチによると、早期・希望退職者募集を開示した企業数は前年(1月~12月)の1.7倍増の60社となり、アパレル・繊維企業が9社で最多となった。人員整理の動きは今後さらに表面化してくるとみられ、予断を許さない状況が続く。

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