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日本のCFDやJFWも見習ってほしいトム・フォードのCFDA会長就任

Apr 2, 2019.久米川一郎Tokyo, JP
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CFDAの公式Instagramより

CFDA(米国ファッションデザイナー協議会)は、トム・フォード(Tom Ford、1961.8.27〜)が6月次期会長に就任すると発表した。13年間会長職にあったダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane von Fürstenberg、1946.12.31〜)を引き継ぐことになる。トム・フォードはここ数シーズンは、自身のコレクションの発表をニューヨーク・コレクション・ウィークで行っていた。トム・フォードに、こういう団体名誉職への関心があるというのはちょっと意外ではある。それはともかく、富豪を夫(メディア界の大物、バリー・ディラー)に持つダイアンにしても、伝説の男トムにしても、やはりCFDAともなると、それなりにオーラのある人物を選ぶものだなあと感心する。

翻って、我が日本のCFD(東京ファッションデザイナー協議会)は、元大手アパレル(オンワード樫山)から文化服装学院を経たサラリーマン議長(中川淳郎氏)である。また、Amazon Fashion Week Tokyoの開催を取り仕切る一般社団法人日本ファッションウィーク推進機構(JFW推進機構)の理事長は、TSIホールディングスの三宅正彦・会長である。三宅氏はアパレル業界の実力者ではあるが、果たしてAmazon Fashion Week Tokyoの開催を最大の使命とするJFWの代表者としてふさわしいのだろうか。代表者にオーラのある、一般消費者でも知っている、あるいは一般消費者でも関心のある人物がトップに立っていることの重要性が分かっていないのではないだろうか。例えば今回会長就任が発表されたCFDAのトム・フォードのような存在である。このあたりのことをもう少し考えた方がいいのではないだろうか。

もし、そういう業界の実力者がトップに君臨するような「政治」ではなく、例えば藤原ヒロシのような人物がCFDやJFW推進機構でトップとして動いたら、今の東京コレクションの硬直状態はなんとかなるのではないだろうか。

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