
セレクトショップ「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」を展開するユナイテッドアローズは11月7日、2026年3月期の中間期決算を発表した。売上高は737億1300万円で前年同期比8.0%増と増収だった一方、営業利益は23億7800万円(同19.5%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は11億2700万円(同40.6%減)と減益となった。
「シテン(citen)」や「グリーンレーベル リラクシング(GLR)」といった中価格帯ブランドを擁するミッド・トレンドマーケットは、売上高は前年同期比13.1%増の203億9400万円だった。旗艦ブランドである「ユナイテッドアローズ」やラグジュアリー路線の「ドゥロワー(Drawer)」、辺見えみりをディレクターに起用した「コンテ(Conte)」などのトレンドマーケットは、同5.8%増の373億5400万円と安定した成長を示した。
一方、「コーエン(coen)」を展開するグループ会社のコーエンは、収益性の低い大型店舗からの撤退やネット通販の苦戦で、売上高は前年同期比5.1%減の48億1000万円と減収だった。ユナイテッドアローズは、コーエンの全株式を旧マックハウスの後継企業であるジーイエットに譲渡する方針であることを明かしている。
海外事業については、台湾事業は前年同期比9.5%増の9億6000万円だった。将来の成長市場と位置づける中国市場では、2025年1月に上海のジンアン ケリーセンターに初の直営店をオープン。ネット通販売上が想定を下回るものの、実店舗は対計画130%と好調なスタート。1線都市を中心に2号店の出店に向けて検討中だ。
ユナイテッドアローズの2026年3月期の連結業績予想は、売上高は1656億7700万円(前年比9.8%増)、営業利益は90億円(同12.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は50億8400万円(同18.7%増)としている。







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