・2019年12月期
売上高125億2100万円/営業利益−12億3600万円/経常利益−14億2900万円/当期利益−16億2000万円
・2020年12月期
売上高138億900万円/営業利益1億400万円/経常利益−2億8100万円/当期利益−64億7200万円
新規事業や買収負担が大きいためか、あまり芳しくないのだ。2021年12月期に関しては、黒字化の見通しではある。しかしこのユーザベースという会社は、TBSホールディングスとの資本業務提携(2019年12月約20億円/第三者割当増資)、三菱地所との資本業務提携(2020年3月/第三者割当増資)、海外募集増資51億円(2020年7月)など増資による拡大戦略をとっているのが気になるところ。昨年11月には創業者の梅田優祐CEOが米国メディア企業のQuartz(クオーツ社)の買収失敗の責任をとって辞任する騒動が勃発している。ユーザベースのクオーツ社買収価格は92億円だった。なんとなく小型のソフトバンクを思わせるような動きではある。株価も2020年10月9日の4105円から下がり続けており、今年8月19日には2059円の安値を記録している。その後持ち直しの兆しがあったが、今回の「今日の仕事は楽しみですか。」騒動で10月6日には2248円まで値を下げた。
そう言えば、ニューズピックスでは幻冬舎と協業で行っていた出版レーベル「NewsPicks Book」で編集長を担当していた幻冬舎・箕輪厚介氏のセクハラ問題を起こして事業を終了するという騒動もあった。
何かとお騒がせなユーザベースであるが、すでに10月8日時点で時価総額は845億円もあるというから、それだけ期待されているということなのだろうか。落合陽一や堀江貴文というちょっと危ないスターも擁しており、また一騒動ありそうな変な期待もある。