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通期予想の下方修正でゼビオHDの株価が4.96%の下落 

NEWNov 16, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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「スーパースポーツゼビオ(THE SUPER SPORTS XEBIO)」「ヴィクトリア(Victoria)」「エルブレス(L-Breath)」などを展開するゼビオホールディングス(ゼビオHD)は11月16日、2026年3月期の中間期決算を発表した。売上高は1243億500万円で前年同期比0.7%減と横ばいだったものの、営業利益は19億7500万円(同51.9%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1億6600万円(同91.8%減)と大幅な減益となった。

主力の国内スポーツ小売事業は、スポーツ用品の需要自体は底堅いものの、消費者の実質所得の低下や不安定な天候が逆風となった。特にアウトドア用品やスポーツアパレルは、気温変動が売上に直結するため影響が大きかった。さらに、大型店舗のリニューアルオープンが計画より遅れたことで、売上機会を十分に確保できず、事業全体が計画未達に終わった。

収益面では、仙台市からの指定管理受託とセットで行われた「ゼビオアリーナ仙台」の建物寄附により、一時的に特別損失を計上。これが純利益を大きく押し下げた。営業利益が半減したことに加え、純利益は前年同期比92%減という厳しい水準となった。

ゼビオHDは同日、2026年3月期の通期連結業績予想を下方修正した。売上高は2535億3400万円(従来予想2643億500万円)、営業利益は40億1700万円(同72億2300万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は2億3600万円(同9億7400万円)とした。修正後の見通しでは、売上高は前期比1.2%増と小幅な伸びを見込む一方、営業利益は前期比42.7%減、純利益は75.7%減と大幅な減益予想となる。

5日連続で上昇していたゼビオHDの株価は、決算発表翌日の14日、前日比56円安の1,072円で取引を終えた。下落率は4.96%。ただ、足元では店舗リニューアルによる立て直しや、スポーツ需要の底堅さは続くと見られる。ゼビオHDが下期以降でどこまで収益改善を図れるかが注目される。

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