スタートトゥデイの前澤友作社長は、今年1月に開始したお年玉企画の当選者1,000人に現金配布を開始したと自身のツイッターで発表した。今回の企画は生活に最低限必要な費用を定期的に給付する制度「ベーシックインカム」に関する社会実験を兼ねているという。100万円給付による労働生産性の向上、労働意欲やチャレンジ精神の向上など、個の価値観形成や行動に与える影響、可能性を把握することが目的だという。
今回の調査では支給パターンを「4月に一括支給」「10月に一括支給」「1年間分割支給」の3つに分割し、実際に手元にある「現金」と現金が確実に手に入るという「情報」のどちらが人々の意思決定や行動に影響を与えるのかを明らかにし、実際のベーシックインカム運用制度設計に活用するという。
実験や調査結果は「前澤式 ベーシックインカム 社会実験」の特設サイトにて随時公表。最終的には学術研究者監修のもと、論文としてまとめられる予定だ。この実験に対し、前澤氏は「この社会実験が私たちの未来を考える何かのきっかけとなれば幸甚です」とコメントしている。