「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOは4月27日、2021年3月期通期連結決算を発表した。売上高は1474億200万円(前年同期比17.4%増)、営業利益は441億4400万円(同58.3%増)、当期純利益は309億3200万円(同64.5%増)と増収増益だった。商品取扱高は4194億3800万円と前年同期比で21.5%となり、商品取扱高、営業利益ともに過去最高となった。主力事業である「ゾゾタウン」の出店ショップ数は1,468ショップと増加。年間購入者数は約948万人で、そのうちアクティブ会員数(過去1年以内に1回以上購入した会員)は約813万人とそれぞれ過去最高となった。また、2022年3月期の業績予想は、売上高は1626億円(前年同期比10.3%増)、営業利益は478億円(同8.3%増)、当期純利益は333億円(同7.7%増)とした。商品取扱高は4,728億円(同12.7%増)を目指す。
決算発表会に登壇したZOZOの澤田宏太郎社長は、「今期は売場拡張と商材拡張を目指すことを目標にしたが、着実に実行した一年だった。売場拡張としては、PayPayモールにゾゾタウンとして出店した。商材拡張としては、コスメゾーンの「ゾゾコスメ」、ラグジュアリーゾーンの「ゾゾヴィラ」をオープンした)と2021年3月期について振り返った。また、今期に関しては3つの戦略を示した。まず、一つ目は「買う」以外のトラフィックも増やしていくという。一例として、「ゾゾタウン」への流入を増やすことでアフィリエイトや手数料を得ていく。二つ目は「生産支援」に踏み込むことだ。アパレル業界は過剰在庫が課題だが、需要予測し短納期で商品が納品できるような仕組みを作っていく。三つ目は「技術ライセンス販売」へのトライで、医療など他業界との協業を目指す。