ゾゾ(ZOZO)は1月29日、2021年3月期第3四半期決算を発表した。売上高は1084億8000万円(前年同期比18.1%増)、営業利益は337億8500万円(同74.3%増)、経常利益は338億9100万円(同76.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は237億2500万円(同94.9%増)だった。商品取扱高は3042億4300万円(同19.8%増)、その他商品取扱高を除いた商品取扱高は3007億7400万円(同18.5%増)となり、商品取扱高と営業利益は四半期決算で過去最高の実績となっている。
同社は2020年5月・9月・11月にセールイベント「ZOZOWEEK」の実施や、11月には実施と同タイミングでテレビCMを放送し集客を強化するなど、販売力の最大化に取り組んできた。さらに、才能やセンス溢れる“個人”とともにファッションブランドをつくるD2C事業「YOUR BRAND PROJECT Powered by ZOZO」を始動。10月22日からインフルエンサーと立ち上げた18ブランドの販売を順次開始した。また、ZOZOTOWNの新たな決済方法として、キャッシュレス決済サービス「PayPay」を2020年8月20日から導入している。
商品取扱高については、新型コロナウイルス感染拡大を契機としたデジタルシフトによるプラス影響が、第1四半期連結会計期間から継続し、期初計画を上回って好調に推移。第3四半期連結会計期間は、暖冬や消費税増税によるマイナス影響の反動も相まってデジタルシフトによるプラス影響が加速傾向にあり、 コロナ禍での消費活動の減速によるマイナス影響を大幅に跳ね返した。
また、同社は2021年3月期連結業績予想および配当予想を修正。売上高は1450億円、営業利益は415億円、経常利益は416億円、親会社株主に帰属する当期利益は285億円に上方修正した。