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アシックスの子会社が視覚障がい者向けの歩行ナビシステムを開発するスタートアップに出資

Oct 5, 2022.岩見光Tokyo,JP
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Ashiraseの公式HPから

アシックスは、投資子会社のアシックス・ベンチャーズが、視覚障がい者向け歩行ナビゲーションシステムの開発を進めるスタートアップ企業のAshiraseに出資したと発表した。

Ashiraseは、本田技研工業の新事業創出プログラムへの参加を経て、2021年4月に設立された第1号スタートアップ企業。「人の豊かさを『歩く』で創る」をビジョンに掲げ、人の可能性を広げられる社会の実現を目指している。主な事業内容は、視覚障がい者の単独歩行を支援するシューズ取り付け型のナビゲーションシステム「あしらせ」の開発である。「あしらせ」は、スマートフォンアプリによる音声入力と、靴に装着する振動インターフェースで構成されており、聴覚を妨げずに足への振動によって向かう方向を示し、視覚障がい者がもつ歩行に関する課題解決をサポートするものだ。同社は現在、実証を行っており、2022年度中の販売開始を目指している。本体価格やアプリ価格は未定。

また、Ashiraseは、アシックスが2020年10月から2021年2月にかけて開催したスタートアップ企業とのアクセラレーター(事業連携推進)プログラム「アシックス・アクセラレーター・プログラム(ASICS Accelerator Program)」で優秀賞を受賞した。2022年3月には、アシックススポーツ工学研究所のサポートのもと、視覚障がい者を対象にした実証実験を実施するなど協業に向けた取り組みをスタートしている。現在、人の歩行やナビゲーションに対する価値を向上するため、さまざまな技術開発と事業展開を進めている。

アシックスは、Ashiraseが製造する歩行支援のデバイスによって、視覚障がい者の単独歩行をサポートすることで、より多くの人の運動機会の創出につながることを期待している。今後もアシックスは、アシックス・ベンチャーズの出資を通じて、価値創造が期待できるスタートアップ企業を発掘し、新たな価値を提供する製品やサービスの開発をさらに推進していく。

 

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