「アットコスメ」が「ベストコスメアワード2021上半期」のベスト10位を発表

アイスタイルは6月10日、「@cosmeべストコスメアワード2021 上半期新作ベストコスメ」を発表した。総合大賞に輝いたのは、「キャンメイク（CANMAKE）」の「プランプリップケアスクラブ」だった。本商品は、血行を促進するプランプ、乾燥を防ぐリップケア、古い角質を除去するスクラブの3つの効果が1本に集約されている。540円という低価格で、マスク生活特有の悩みを多方面から解消できる点が魅力で、反響を呼んだ。今回の発表に際してオンライン上で解説会が開催され、受賞商品に寄せられたユーザーからの口コミや、コロナ禍における化粧品、スキンケア商品の動向について解説がなされた。進行役はアイスタイル社リサーチプランナーの西原羽衣子と原田彩子が務めた。

今期の受賞商品10点中9点はマスク生活の悩みへ訴求する商品で、説明文中の「マスク」「崩れる」「密着する」「滲む」「肌荒れする」「外的刺激」などのワードが目立ち、新型コロナウイルスの化粧品業界への大きな影響が伺えた。実際に、上半期ベストコスメ集計対象期間内に発売された商品の説明文に「マスク」というワードが登場した回数は、例年の17倍であった。2位にランクインした「スック（SUQQU）」の「シグニチャーカラーアイズ」は、今回の受賞商品で唯一マスクというワードを使用していないアイテムであるが、ユーザーからの厚い支持を集めた。これに関し、西原は「コロナ禍でもメイクを楽しみたいというデパコスマニアの需要に応える商品で、ブランド感に没頭できると評判だった」と口コミを紹介した。総合5位「マキアージュ（MAQUILLAGE）」の「ドラマティック ヌードジェリー BB」では「マスクにもつきにくい」、総合8位「フジコ（FUJIKO）」の「フジコ ニュアンスラップティント」では「マスクにつきにくく」と、商品特長としてのマスク訴求がされている。実際に「アットコスメ」に寄せられたクチコミの中でも、マスク悩みの解決に関する声が多く見られた。

昨年発表された「@cosmeベストコスメアワード2020」では、総合大賞が9年ぶりのスキンケア商品で、上位4商品をスキンケア商品が独占した。今回のランキングでは、総合大賞が引き続きスキンケア商品ではあるものの、ベースメイク商品、リップなどのメイクアップ商品がバランスよくランクインし、この1年間でユーザーの化粧品への向き合い方が変化したことがわかる。質疑応答では、西原と原田が化粧品業界のトレンドに関して、今回のアワードで紹介されたキーワードとは別に2つの注目すべきポイントを挙げた。1つ目は「ジェンダーレス」で、若者を中心に「ジェンダーレス」というコンセプトを掲げるブランドへの注目が高まっているという。メンズコスメやシェアコスメ（男性と女性が1つのコスメを共有すること）への関心も高まっており、実際に女性メンバーから男性向け商品へのクチコミがあったり、男性メンバーからの閲覧数やクチコミも増加傾向にある。西原は、「アットコスメでも男性メンバーの声を調査中で、今後リリースも発表していく予定」とコメントした。2つ目は「SDGs」で、現段階ではSDGsに関連するクチコミを投稿するユーザーはほんのわずかだが、SDGsや環境への配慮をアピールする新商品は続々発売されており、今後も注目すべきキーワードとなった。

「@cosmeベストコスメアワード」は、「アットコスメ」メンバーから寄せられたクチコミ投稿を元に、生活者から支持されている商品を表彰する賞で、2002年から毎年発表されている。特に「上半期新作ベストコスメ」は、この半年間（昨年11月1日〜4月30日）に発売された新商品を対象としている。

「@cosmeベストコスメアワード 2021 上半期新作ベストコスメ」
1位「キャンメイク」「プランプリップケアスクラブ」
2位「スック」「シグニチャー カラー アイズ」
3位「カネボウ化粧品（KANEBO）」「カネボウ スクラビング マッド ウォッシュ」
4位「セザンヌ（CEZANNE）」「ウォータリーティントリップ」
5位「マキアージュ」「ドラマティック ヌードジェリー BB」
6位「エリクシール（ELIXIR）」「エリクシール ルフレ バランシング みずクリーム」
7位「我的美麗日記（私のきれい日記）」「復活草ハイドレーションマスク」
8位「フジコ」「フジコ ニュアンスラップティント」
9位「マキアージュ」「ドラマティックパウダリー EX」
10位「ディオール（DIOR）」「ディオールスキン フォーエヴァー クッション パウダー」