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メルカリが最高益で上場以来初の最終黒字に 売上高は前期比39%増の1000億円越え

Aug 13, 2021.西岡愛華Tokyo, JP
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メルカリは8月12日、2021年6月期の通期連結決算を発表した。売上高は1061億1500万円(前年同期比39.1%増)、営業利益は51億8400万円 (前年同期は193億800万円の赤字)、経常利益は49億7500万円(同193億9100万円の赤字)で、親会社株主に帰属する当期純利益は57億2000万円(同227億7200万円の赤字)だった。

メルカリは、新型コロナウイルスの発生以来、一時的に投資を抑制していたが、第2四半期後半より、ユーザーの動向を勘案した上で投資を再開した。その結果、フリマアプリ「メルカリ(mercari)」、メルカリUSにおける流通総額の高い成長を実現し、上場以来初となる通期連結営業利益の黒字を達成した。また、同社は今年度、新規事業に取り組む子会社であるソウゾウ(souzoh)、メルコイン(mercoin)を設立し、フリマ事業に続く成長軸の模索も行ってきた。

主力事業である「メルカリ」では、中長期での成長を図るため、継続的な出品の強化に取り組むとともに、プロダクトの改善や梱包発送等の利便性の向上、マーケティング施策により、MAU(1ヶ月に1回以上アプリまたはウェブサイトを閲覧するユーザーの四半期平均の人数)の増加に取り組んできた。この結果、「メルカリ」の流通総額は、当連結会計年度において7,845億円となり、前年同期比で1,586億円増加し、MAUは1,954万人を記録した。「メルペイ」に関しては、決済・与信・ふえるお財布の3つの分野で新たなサービスを開始し、与信を中心に収益力の強化を推進した結果、一時的ではあるが5月の単月黒字化に成功し、利用者は前年比322万人増の1,067万人を突破した。

メルカリは、今後も「メルカリ」と「メルペイ」そしてメルカリUSの3本柱の継続的な成長・強化とともに、国内外の新たな領域の開拓を推進し、グループシナジーの最大化をもって更なる成長機会を創出するとし、また、環境や社会にポジティブな影響を与える事業活動により、限られた資源が大切に使われ、誰もが新たな価値を生み出せる社会を目指すとしている。

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