「無印良品」は、更年期や月経関連の症状などの女性の悩みに寄り添った漢方薬を「まちの保健室」を設置している限定店舗(直江津店、広島アルパーク店、ゆめテラス祇園店)で11月18日に発売する。
今回販売する漢方薬は添加物を含まない生薬のみを配合した煎じ薬だ。植物の根や果実などの生薬を煎じることで、含まれる成分がじっくりと抽出される。ラインアップは「当帰芍薬」「桂枝茯苓丸」「加味逍遙散」「四物湯」「柴胡桂枝乾姜湯」「通導散」「柴胡加竜骨牡蛎湯」の7種類だ。いずれも14日分の14包入り。
「当帰芍薬」は、比較的体力が乏しく、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などの症状に効果がある。「桂枝茯苓丸」は、比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、足冷えなどの症状に効果がある。「加味逍遙散」は虚弱体質で疲労しやすく、頭痛、頭重感、のぼせ、めまい、動悸、肩こり、神経症状があるもので、微熱、食欲不振、月経不順などと伴うものに効果がある。「四物湯」は、貧血、冷え症で皮膚が乾いてかさかさし、腹部が軟弱で臍上に動悸を認めるものに効果がある。「柴胡桂枝乾姜湯」は体力が弱く、冷え症・貧血気味で、動悸・息切れがあり、神経過敏の症状が見られる際に効果がある。「通導散」は比較的体力があり、下腹部に圧痛があって便秘がちな症状に効果がある。「柴胡加竜骨牡蛎湯」は精神不安があって、動悸、不眠などを伴う際に効果がある。
良品計画は「感じ良い暮らしと社会」の実現を目指すべく、2021年より「無印良品」店舗内に地域住民の健康維持・病気予防のための商品、情報、サービスなどを提供する「まちの保健室」を展開してる。現在は全国3店舗に設置されており、常駐している薬剤師や看護師、管理栄養士などの専門家に健康相談が行えたり、健康体操、ヨガ、ウォーキング、ダイエットセミナーなど健康に関する様々なイベント・セミナーを開催したりしている。7種類の漢方薬は、この「まちの保健室」の活動の中で調査した要望や意見を参考にし、発売が決まったという。
「無印良品」は今後も人々の悩みに寄り添った漢方薬や、地域の素材などを活用した健康食品を企画・開発し、販売していく予定だ。