11月17日、新宿伊勢丹内に「バレンジアガ(BALENCIAGA)」の店舗のショーケースにスプレーで「グッチ(GUCCI)」と書かれたポップアップストアが登場した。これは名だたるハイブランド同士が始めた挑戦的なコラボレーションとして今注目を集めている「ザ ハッカー プロジェクト(The Hacker Project)」の一環である。このポップアップストア以外にもスプレーで落書きされたデザインのポスターなどで見かけた人も多いだろう。今年の6月に「バレンシアガ」が2022春夏コレクションとして登場して以来にわかに噂になっていたこのコラボレーションアイテムがついに日本国内でも販売を開始した。
このプロジェクトにはブランド至上主義が蔓延るファッション業界に訴えかける強いメッセージが込められている。模造品やパクリが大きな問題となっている今、両ブランドは正規品や偽造品の概念を考え直そうとしているのだ。確固たるブランディングを誇る「グッチ」のエッセンスを取り入れた「バレンシアガ」のプロダクトを実空間で販売すること。それれぞれのブランドのアイコンとなっているモチーフを再解釈、再構築して融合させること。このような行為は今のファッション業界においてどのように捉えられるのか。
当プロジェクトのアイテムは11月15日より日本国内で販売が開始されている。「グッチ」のアイコンであるダブルGのモノグラムが「バレンシアガ」のBに変わってるデザインのアイテムや、黒いスプレーで「This is NOT A GUCCI BAG.」と書かれたレザーバッグなど、遊び心あふれるラインナップとなっている。
また、世界中が注目している今回のコラボレーションを実空間で味わえるポップアップストアとポップインストアが全国に展開されている。
ポップアップストア
開催期間:2021年11月17日(水)~11月23日(火・祝)
開催場所:伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージ
ポップインストア
開催期間:2021年11月15日(月)~11月30日(火)
※阪急うめだ本店のみ11月17日(水)から
開催場所:
バレンシアガ 青山
バレンシアガ 阪急うめだ本店1階
バレンシアガ ミヤシタパーク
バレンシアガ 大丸神戸店
バレンシアガ 松屋銀座
バレンシアガ 渋谷スクランブルスクエア
バレンシアガ 岩田屋本店 新館3階