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ギャルドが中国北京にオープンした「JOY BREEZE」を手がける

Feb 24, 2021.Tokyo, JP
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リテールや大型商業施設、ホテル、オフィス、レジデンスなど多岐にわたるインテリアデザイン、コンサルティング、コーディネーションのトータルサービスを展開するギャルド(GARDE)は、2020年12月25日に中国北京市の注目エリアである大興区にオープンした「JOY BREEZE」のコンセプト立案から基本計画、基本設計、実施設計、監修を手がけた。

中国で大型ショッピングモール「JOY CITY」を運営する大悦城控股(GRAND JOY)が高和資本(GoHigh Capital)との共同出資により、北京市大興区の王府井百貨店が出店していたモールを大改築し、次世代型ショッピングモールの新たなブランドとして開業した「JOY BREEZE」。北京市中心地の天安門から南に約46km離れた大興区は、2019年9月に開港した大型国際ハブ空港の北京大興国際空港を擁し、急速に開発が進むエリアで、おしゃれで上質な郊外型のライフスタイルを志向する20代後半から30代後半のリッチなニューファミリーが続々と増えている。「JOY BREEZE」は大興区の新たなランドマークとして、ニューファミリーのためのおしゃれで上質な、洗練されたライフスタイルを提供する。

「JOY BREEZE」は「In the park」「Diversity」「Creativity」という3つのキーワードを掲げており、商業施設の枠を超えた未来志向の体験や価値を提供できる街づくり目指している。ギャルドは、外の自然とモール内のインテリアがシームレスに融合する空間をつくることで、建物の内にも自然のグラデーションが広がり、モール全体に生き生きとした生命力を吹き込んだ。建築設計を担当したザ・ジャーディ・パートナーシップ・インターナショナル(The Jerde Partnership International)は、もともとこの敷地に火神を祀る火神廟があったことに由来して「ランタン」をコンセプトに掲げ、敷地内の3つの大きなアトリウムを「ランタン」として生まれ変わらせた。ギャルドは室内設計のデザインコンセプトを「ランタン」の内に灯る「灯火」とし、「JOY BREEZE」はこの街を明るく照らし人々の暮らしを豊かにするものである、というメッセージを込めた。

アトリウムAは、天井に設置した炎の揺らぎを表現するパネルが、立ち上る灯火の気配を感じさせる「揺らめき」を、アトリウムBは各フロアの天井に広がる波紋が、熱が上昇しながら水平にも伝播していく様を表現した「熱の伝播」を、アトリウムCは各フロアを異なるエネルギーを持つ熱の層に見立て、それぞれが接している部分から熱が伝わって対流するイメージの「熱の層」をテーマにしている。アトリウムBとアトリウムCをつなぐ通路にボトルネックのように狭まっている部分を、そのままストレートな通路にするのではなく敢えてサークル状のスペースを作ることで、来場者はこのサークルを目指して歩き、到達するとさらにその先に広がる空間を発見し進んでいくという仕掛けになっている。

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