7月23日に開幕した東京オリンピック。競技内容だけではなく、選手や大会関係者が着用するウェアにも多くの注目が集まっている。特に日本で開催されるオリンピックということもあり、日本へのオマージュがデザインされたウェアへの注目度はかなり高まっているようだ。その中でも今SNS上で話題になっているのがドイツ代表のウェアだ。開会式で着用していたベストや、卓球代表のコーチが着用しているウェア、カヌー代表選手が着用するヘルメットなど、様々な場所にカタカナで「ドイツ」と表記されている。またウェアにとどまらず、ドイツ代表公式インスタグラムの投稿では画像内にも「ドイツ」という表記が多く見受けられる。この「ドイツ」表記がカタカナであるというだけでなく、その多くが日本語がもともと使用していた「縦書き」で表記されているところがその反響のもう一つのポイントのようだ。ツイッター上ではこのドイツ代表のウェアに対して、「かわいい」といった声や「和む」などの声が寄せられた。
日本へのオマージュを施したウェアはドイツに限らず、様々な国で採用されている。イタリア選手団のユニフォームは、イタリアの国旗と日本の日の丸が融合されたデザイン。キリバス共和国の選手らが着用しているウェアには、日本を象徴する富士山や桜が描かれているなど、東京オリンピックを観戦するにあたって、それぞれの選手や大会関係者のウェアに着目してみることで、また新しい角度からオリンピックを楽しめる。これらのオマージュなどを通じて日本文化に対する各国のリスペクトを感じながら、私たちも各国それぞれの文化に対するリスペクトを忘れずに選手たちを応援していきたい。