「ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)」は2月27日、デジタルストリーミング配信で新作コレクションを発表した。
「Nocturnal -夜行性-」をテーマに発表された新作コレクションは、夜の静かな暗さを表現したかのような、ブラックカラーのアイテムが多く登場。男性らしさ(マスキュリン)と女性らしさ(フェミニニティ)の見事な共存を「夜と昼の対話」と表現し、「ジョルジオ アルマーニ」らしい個性が際立つルックの数々を発表した。
今回発表された2021-22年秋冬レディスコレクションでは、フェミニンなデザインが施されたアイテムがたびたび登場した。まるで花のように見える大きなラッフルや、繊細な羽のように幾重にもフリルを重ねたディテールなど、ロマンチックな要素が印象的にコレクションの随所にちりばめられている。カラーパレットとしては、流れる水のような色調、ターコイズの輝きをまとうグリーン、ペールトーンのパープルや、柔らかなピンクといったさまざまなカラーが、ブラックカラーがメインとなるコレクション全体の中に象徴的に用いられている。これらの淡いカラーの輝き、そしてドレスにちりばめられたクリスタルは、まるで「白昼」を思い起こさせるようだ。その他、特徴的なアイテムとしては、ダーツを入れて全体をふわっととしたシルエットに仕上げたシャツ、ウエストが美しくシェイプされたロングコート、水を感じさせるプリントが施されたドレスなどが登場する。いずれのルックも、美しい縦のラインが目立ち、流れるようで包み込むようなシルエットだ。男性らしさと女性らしさのコントラストは、夜と昼の対話のようなもので、黒と青が混ざり合う様子やビジューが放つまばゆい輝き、ビジュートップスの上にまるでタイをしているようにも見えるベルベットのボウによって、絶妙に表現されている。