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「ヒューゴ ボス」の新CEOが2025年までに40億ユーロの売り上げ達成を目標にすると発表

Aug 27, 2021.Tokyo,JP
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「ボス(BOSS)」2021年秋冬コレクションの大谷翔平選手

ドイツの高級紳士服ブランド「ヒューゴ ボス(Hugo Boss)」の新CEOに今年の6月に就任したダニエル・グレイダー(Daniel Grieder)が8月4日に開催されたオンラインカンファレンスで2025年までに40億ユーロ(約5160億円*)の売り上げ達成を目標にすると発表した。グレイダーは昨年、20年以上勤め、2014年からはCEOとしても活躍していた「トミー ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)」を退き、2021年6月に「ヒューゴ ボス」のCEOに就任した。

グレイダーはカンファレンスで「コロナ禍で世界はデジタル化へと大きく進み、ファッション業界でも大きな変革が必要になった。また、ファッションが大きく変化し、人々はよりカジュアルな服を好むように、より素材や着心地の快適さを求めるようになった。しかし、このトレンドは「ヒューゴ ボス」のようなフォーマルウェアにとってゲームオーバーを意味するのではない。ビジネス用や特別な日のために、まだフォーマルな服装が選ばれ続けている。」と述べた。こうしたコロナのパンデミックを受け、新CEOは「ヒューゴ ボス」の今後の目標と新しい戦略を8月4日のオンラインカンファレンスで発表した。

「ヒューゴ ボス」は2020年に売り上げが20億ユーロ(約2580億円*)以下に落ち込み、営業利益が2.36億ユーロ(約304億円*)の赤字に陥った。グレイダーが掲げた、2025年の会計年度の終わりまでに40億ユーロ(約5160億円*)という売り上げ目標を達成するためには、約4.8億ユーロ(約619億円*)の営業利益を達成しなければならないことになる。彼は「12%の営業利益率に収益性を戻すことを計画している。ビジネスチャンスはメンズウェアだけにとどまらず、また一つの地域、一つのセールスルートだけにとどまらない。すべての地域、すべてのルートにビジネスを拡大し、顧客をただの顧客ではなくファンにしていきたい」と述べている。

また、現在の会社の状況について「必要なものは全て揃っている。私たちはただ私たち自身のポテンシャルを解き放てば良いだけなのだ。私にとってこれは帰還なのだ。自分たちのポテンシャルに気づくために若い客層にリーチし、ネットワークや製品の幅を広げて最善のものにする必要がある」と話す。

第2四半期の決算を踏まえた予測では、2021年の会計年度の売り上げは最低でも25億ユーロ(約3225億円*)は超えるとされている。2025年までに目標達成するには、まだ15億ユーロ(約1935億円*)売上を上げる必要がある。「ヒューゴ ボス」は2025年までに、「ボス(BOSS)」のメンズウェアで26億ユーロ(約3354億円*)、ウィメンズウェアで4億ユーロ(約516億円*)、「ヒューゴ(HUGO)」で8億ユーロ(約1032億円*)、そしてライセンスで2億ユーロ(約258億円*)を生み出すと予測している。ブランドは目標達成のため、今後特にグローバルセールスが15%から20%に成長すると言われているアジア地域に力を入れ、さらに、ネット小売業のシェアを伸ばすことにも尽力するとしている。

 

*1ユーロ=129円換算(8月27日時点)

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