
日本画家の福王寺一彦のエキシビション「Starry in the moon(スターリー イン ザ ムーン)」が11月23日から、表参道ヒルズのスペース オーで開催されている。前日の特別内覧会には歌舞伎俳優の市川海老蔵も来場し、「作品を拝見し、先生の幼少期の経験や、自然と触れ合いながら感じたこと、刹那的な感情などが群青色の世界にうまく表現されており感動しました」とコメントした。
《追母影》1978年 第63回院展(初入選)
福王寺一彦の作品は、24金、プラチナと共に、水晶、孔雀石、アジュライト、ロードクロサイトという半貴石を石臼で砕いた100%の天然宝石を絵の具の顔料とし、それを膠(鹿のたんぱく質)と水で溶き、コンロで焙って筆で麻紙に着色していくというオーガニックな技法を用いて描かれる。一色を塗っては数日間乾かし何層にも重ねることで、独自の奥深い青や緑を生み出している。完成画は宝石の結晶体が反射した光沢と透明感のある美しい輝きをもたらす。
会場中央に設置された2.4mのスロープに佇むと、郊外の閑雅な夜に身を置くように福王寺一彦の作品の奥ゆかしく深い魅力を体験することができ、美術のもつ癒しと喜びを感じることができる。
また、一彦が手がけている海を眺めている女性の彫像《The Moon of Beatrice》も会場の中央の橋に展示している。
【日本画家 福王寺一彦 “Starry in the moon”エキシビション】
会期:11月23日(金)~ 12月2日(日)11:00-21:00 ※25日(日)~20:00、 2日(日)~18:00 入場無料
会場:表参道ヒルズ 地下3階 スペース オー
《Fireflies,FirefliesⅡ》
《The Moon in the River》







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