ケリングは、10月1日付でケリングノースおよびサウスイーストアジアパシフィック(日本、韓国、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランド)社長に、ティエリ・マルティ(Thierry Marty)氏が就任したと発表した。この役職は新たに設けられたもので、アジア太平洋地域におけるコーポレートチームの強化や、グループ傘下のブランドの長期的発展をサポートする。
マルティ氏は、デロイト・トウシュ・トーマツでキャリアを開始させ、その後1995年にLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)に入社。これまでシンガポール、東京、ソウルを拠点にアジア地域における「フェンディ(FENDI)」「セリーヌ(CELINE)」「ブルガリ(BVLGALI)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の財務担当から経営全般までを担ってきた。在アジア歴は20年以上で、その経験による戦略展開に期待がかかる。今後マルティ氏はソウルを拠点としながら、取締役のジャン=フランソワ・パルー(Jean Francois Palus)の直属となる。なお、中国本土や香港、マカオ、台湾などを含む、グレーターチャイナにおけるケリングの組織に変更はない。