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いよいよ始まった「反動消費」の対象はラグジュアリーブランド

Sep 11, 2021.三浦彰Tokyo, JP
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「ロエベ」のハンモックラインが売れている!

日本では新型コロナウイルスの感染拡大第5波もピークアウトの兆しが見られているが、それでも全国ベースでは1日1万人近い水準ではある。日本も含めデルタ株が全世界的に猛威を奮っており、再拡大している国もある。ちなみに各国の感染者は:アメリカ14万5000人(9月9日)、インド3万5000人(9月8日)、ブラジル3万人(9月9日)、イギリス3万7000人(9月9日)、フランス1万7000人(9月9日)、イタリア5500人(9月9日)、スペイン4700人(9月9日)などとなっている。日本もヨーロッパ並みの感染者数だ。また11月あたりから予想される感染拡大第6波がかなりの水準になると予想する識者もいる。

前置きが長くなったが、もうファッション&アパレル業界については、「コロナ禍だから業績不振はしようがない」はすでに通用しなくなっている。すでに押さえられない「反動消費」の波が見られ始めているのだ。日本では新型コロナウイルス感染が一般に認知され始めた2020年1月から1年8カ月が経過するが、たしかにネットショッピングするのには飽きたし、外出してコワゴワ買い物するのもウンザリという声は多い。

そこで「反動消費」が始まっているのだが、そのゾーンはやはりラグジュアリーブランドのゾーンだ。何よりも、海外渡航できない欲求不満がラグジュアリーブランド消費に向かっている。これは富裕層でも、上位中間層でも同様の動きだ。いずれの層でも、特に若年消費者の動きが活発なのが注目だ。

そこで最近ラグジュアリーブランドで何が売れているのかと百貨店関係者などに聞いてみると、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」「シャネル(Chanel)」「グッチ(Gucci)」という全世界年商1兆円トリオに年商8000億円規模の「エルメス(Hermes)」を加えた4強の堅調は続いている。2017年あたりから爆発的人気が続いた「グッチ」は反動が懸念されたが、なんとか凌いでいる。

規模的にはその下のクラスの「ディオール(Dior)」「プラダ(Prada)」「フェンディ(Fendi)」も堅調に推移している。「ブックトート」のヒットが続いている「ディオール」は堅調以上のペース。一時前年割れが数年続いてトップグループから脱落気味だった「プラダ」だが、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)との共同クリエイティブ・ディレクターに就任したラフ・シモンズ(Raf Simons)が原因なのかどうかは定かではないが、復調気配だ。ナイロンシリーズが再注目されている。エディ・スリマン(Hedi Slimane)のクリエイティブ・ディレクターが代わって以来今一つパッとしなかった「セリーヌ(Celine)」も久々に「トリオンフ・キャンバス」シリーズがヒットして浮上。

その次のグループでは、特に長期の低迷から抜け出したのが「クロエ(Chloe)」が注目だ。ハンドバッグの「ウッディ シリーズ」が若者層を中心に人気のようだ。人気インフルエンサーが取り上げたのが原因と見られている。

やはり若年層から人気が広がった「ロエベ(Loewe)」も急上昇している。「ハンモックシリーズ」が昨年以来火付役な存在だ。

中興の祖と呼ぶべきトーマス・マイヤー(Tomas Maier)からダニエル・リー(Daniel Lee)へデザイナー交代後パッとしなかった「ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)」も巻き返してきた。新しいタイプのイントレチャートのシリーズが売れると同時にミニバッグがよく売れているが、これもインスタグラムでの登場が人気に火をつけたというから、SNSの活用がブランドの好不調を決める時代であることを実感させる結果だ。若年層がこうした中規模クラスのブランドの人気を支えているようだ。

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