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NYファッションウィーク 「モスキーノ」のテーマは赤ちゃん?ジジ・ハディッドから車椅子のモデルまで

Sep 12, 2021.Tokyo,JP
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モスキーノの公式インスタグラムより(@moschino)

現在開催中のニューヨーク・ファッションウィーク。その中でも一際注目を集めたブランドが「モスキーノ(Moschino)」だ。「モスキーノ」の2022年S/Sコレクションは現地時間9日に開催され、カラフルでポップなショーとなった。今回のショーのテーマは「赤ちゃん」で、リスやウサギなどメルヘンな動物があしらわれたルックが多くみられた。中でも特に目を引いたのは、スーパーモデルのジジ・ハディッド(Gigi Hadid)やテイラー・ヒル(Taylor Hill)が身にまとっていた、複数の動物たちがパッチワークでデザインされたドレスだ。

ハディッドのドレスは胸から肩にかけて大きなリスが、さらに片腕には象のモチーフがあしらわれている。ワンショルダーで膝上からスリットが入ったロングドレスだ。極め付けは片手に持った大きな哺乳瓶である。ジジ・ハディッドには元ワンダイレクション(One Direction)のメンバーで歌手のゼイン・マリク(Zayn Malik)との間にできた、現在11カ月の赤ちゃんがおり、ランウェイでは哺乳瓶を咥えるポーズをし、話題を呼んだ。テイラー・ヒルのドレスは、胸のところに大きなクマのモチーフがあしらわれ、お腹や腰のあたりにも他のメルヘンな動物たちのパッチワークが施されている。ひじ上まであるパッチワークの手袋を身につけ、二重のフリルスカートのミニ丈ドレスになっている。頭につけた赤ちゃんのオモチャのような飾りが特徴的だ。

こうしたスーパーモデルたちとアイコニックなルックを差し置いて今回のショーで最も注目を集めたのはアーロン・フィリップ(Aaron Philip)である。フィリップは大きなモデル事務所に所属する、黒人でトランスジェンダー且つ障がいを抱える初めてのモデルだ。今回のショーが彼女にとって初のランウェイデビューとなった。フィリップは鮮やかな黄色のスカートスーツを身にまとい、車椅子に乗って登場した。全身黄色で統一されたコーデで、ヒールもバッグも黄色だ。ウエストにはオモチャの鍵のようなものを巻き、ピアスやブローチも子供のオモチャのようなデザインになっている。

フィリップは「どんな形であれサポートしてくれた人々に本当に感謝しています。今回のランウェイデビューによって、世界のブランドが障がい者を普通の人と同じように扱い、インクルーシブになるような刺激や力を与えられたらいいなと思う」とインスタグラムで語った。そして「モスキーノ」のクリエイティブディレクターを務めるジェレミー・スコット(Jeremy Scott)に対して、「私を信じてくれてありがとう。大好き」とコメントしている。それに対しクリエイティブディレクターのジェレミーは自身のインスタグラムで「ジジ・ハディッドら素晴らしいモデル達とショーができたのはとても素晴らしい機会だった。でも今日は別のスーパースター、アーロン・フィリップのランウェイデビューに携われたことを大変に光栄に思う」とコメントしている。

ショーは雨の中屋外で開催され、渡辺直美やKemioも傘をさしながら観賞し、その様子をインスタグラムにアップしている。渡辺直美は牧場の風景が鮮やかに描かれたビッグTシャツに薄ピンクで統一されたバッグとヒールサンダルのコーデ、Kemioは全身に太陽とひまわりのイラストが描かれたデニムのセットアップコーデで登場。二人とも晴れやかな衣装で、今回の「モスキーノ」のショーにぴったりだった。

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