エイチ・ツー・オー リテイリングは、中国の浙江省寧波市に商業施設「寧波阪急」を4月16日にオープンする。「寧波阪急」がオープンする寧波市は中国国内で有数の経済力を有し、富裕層・アッパーミドル層も拡大しており、今後経済発展が見込まれる地域だ。投資額は約480億円(30億元*)。
「寧波阪急」は、地下1階から地上6階の構成で、延床面積は176,000平方メートルだ。テナント数は380店舗で、ターゲットを1980年代、1990年代生まれを中心とする購買力の高い「知的ニューチャイナ」に定め、百貨店とSCの強みを併せ持つ「体験型デパートメント・モール」として新しい広域商業を提案する。店づくりの4つの柱として「ハイエンド&高感度ファッション」「上質で楽しい食スタイル」「体験とエンターテイメント」「ジャパンコンテンツ」を掲げ、50を超えるラグジュアリーブランドや幅広いニーズに応じたレストランを展開する。
1階のラグジュアリーフロアは、「ディオール(Dior)」や「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」「グッチ(GUCCI)」「セリーヌ(CELINE)」など、商圏内では最大級となる50を超えるラグジュアリーブランドが出店する。2階は「シャネル(Chanel)」や「アルビオン(ALBION)」「エスティ ローダー(Estee Lauder)」など、コスメから美容サービスまで網羅したコスメ&ビューティサロンフロアだ。2階にはVIPラウンジを設けた。3階は宝飾や雑貨、ランジェリー、キッズエンターテイメントを集積し、4階はスポーツ&メンズファッションを展開する。5階は「ジャパンフードホール」と名付けられ、海外初出店のお好み焼き「味乃家」や、「喜粤八号」「莆田」といったミシュランの星付きレストランが出店する。地下1階は日本式の高質デイリー商品とサービスを提供するスーパーマーケット「泉屋」を核にイートインを併設したデリカとスイーツの「阪急フードホール」を展開する。
ジャパンコンテンツとしては、日系テナント約70店を導入し、グランドオープン時の館内装飾に使用するビジュアルは蜷川実花がディレクションを行い、イベント・展示はアニメ「ワンピース」関連で展開される。ジャパンコンテンツについては開業後も各階イベントスペースにて継続開催が提案されている。
*1中国元=16円換算(3月22日時点)