パルコが緊急事態宣言下の休業中に越境ライブコマース配信を実施

ファッションビルを展開するパルコは、昨年よりコロナ禍で来店できない海外の顧客に向けて継続して越境ライブコマースを実施してきた。インバウンド需要が望めない中でいかに売上創出を実現するか、いかにインバウンドとのつながりを継続するかという目的のもと、これまで多くの出店テナントと協力し施策を進めてきた。

4月25日より発令された緊急事態宣言及び休業要請に伴う商業施設の休業に伴って、これまで越境ライブコマースに取り組んできた複数テナントより、休業中の越境ライブコマースのの実施要望を受けて、休業対象となる施設のうち、渋谷、池袋、心斎橋のパルコにて越境ライブコマースを実施する。

同イベントでは、渋谷パルコ、池袋パルコ、心斎橋パルコにて５月1日から5月11日までの期間中、休業中の館内から中国国内向けにライブ配信を実施する。「タオバオライブ」による配信や「ShopShops」のアプリを通じた配信とこれまで取り組んできた各事業者の異なるプラットフォームにて、上記期間中に各施設から複数回のライブ配信を予定している。「タオバオライブ」では、KOLと呼ばれるインフルエンサーがブランドの店頭やPRスペースから自身のアカウントのフォロワーに向けて、「ShopShops」ではホストと呼ばれるインフルエンサーがブランドの店頭からアプリユーザーの視聴者に向けてそれぞれライブ配信を行う。いずれもリアルタイムに紹介されたショップのショッピングをユーザーは楽しむことができ、休業中のテナントの支援策として実施する。

また、他にもパルコは国内の顧客向けに休業中でも買い物を楽しんでもらうためのサービスのひとつとして、「パルコオンラインストア」を積極的に活用している。例えば、顧客専用ページのシークレット機能では、個別の顧客専用の商品登録を行い、連絡が取れる顧客向けに電話やLINE、ZOOMで接客をして、好みの商品をセットにして販売する。さらに、オンラインストアでは2万円以上の買い物で2,000円オフになる「SPRING&SUMMER ￥2,000OFF CAMPAIGN」やPARCOカードでの買い物の際のポイントアップキャンペーンなどを開催している。パルコオンラインストアの売り上げは、店頭スタッフの情報発信や、店頭在庫にてオンラインストア運用を行うことで、リアルショップへの売上として計上され、テナント支援に繋がる。