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「創悦」がインスタレーションと展示会を開催 遊び、スポーツ、アートがテーマ

Mar 15, 2021.Tokyo, JP
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クイーポ社の創業者である岡田國久が創立した日本皮革デザイン促進委員会が発足したプロジェクト「創悦」は、3月12日に神楽坂の「L'ALLIANCE(ラリアンス)」でインスタレーションショーと展示会を開催した。

「創悦」は、経済産業省の事業の一環として、日本の皮革産業を活性化するために2015年に発足したプロジェクト。手馴染みがよく耐力に優れた素材として、植物性タンニンで鞣された牛革を主に使用した商品を展開している。江戸時代後期の浮世絵師である葛飾北斎をテーマにしたナチュラルレザーのバッグや帽子、小物がラインアップし、日本の伝統技術と美的感覚を世界へアピールするべく、パリやフィレンツェ、上海、バンコクなどでもPR活動を行っている。

今回の展示会では、遊び、スポーツ、アートをテーマにジャパンレザーの魅力を発信。葛飾北斎の代表作「神奈川沖浪裏」 を高精細なインクジェットでプリントしたレザーバッグや、オリジナルの総波柄や漢字モノグラムのバッグ、北斎漫画のコミカルな人物と競技名の漢字をグラフィカルに仕上げたシリーズ「競い字」のバッグなどを展示。また、バドミントンの原型のような羽子板や、北斎漫画の人気物の福笑い、オセロや将棋などのボードゲームをオールレザーで仕上げたシリーズも登場し、全てバッグに入れて持ち運ぶことができるようにポータブルスタイルに仕上げた。素材には天然素材である牛革や豚革の他に、鳥獣被害対策の一環として日本古来の革素材である鹿革も活用している。

インスタレーションショーでは、モデルが植物性タンニン鞣しのナチュラルなヌメ革や豚革を用いて製作したレザーウェアを着用。柔道や水泳、卓球、アーチェリー、スケートボード、ボクシングなどのスポーツをテーマにオールレザーで作り上げたルックでは、プールバッグや砲丸バッグ、ボクシングのヘッドギアやグローブ、柔道着、水泳キャップやゴーグルなどユニークなアイテムが並んだ。ショーには鳥獣被害対策レザーの鹿革を使用したルック、ドットで浮世絵をアレンジしたルックなども登場した。

また、会場内では、クイーポ資料館の収蔵品であるアーカイブと日本の伝統工芸小物も展示。袋物の起源である「筥迫」や「煙草入れ」、「紙入」など江戸から明治大正にかけて製作された作品などが並んだ。

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