車いすテニス世界王者の国枝慎吾選手が国民栄誉賞を受賞

日本政府は3月3日の閣議で、車いすテニス世界王者の国枝慎吾選手（39歳）に対し国民栄誉賞を贈り表彰すると発表した。授賞式は3月17日に首相官邸で行われる。

「ユニクロ（UNIQLO）」のグローバルブランドアンバサダーも務める車いすテニスの第一人者の国枝選手は、四大大会（全豪、全仏、ウィンブルドン、全米）全てとパラリンピック優勝を含む「生涯ゴールデンスラム」達成など、社会に明るい希望と顕著な功績が讃えられ、今回の受賞に至った。

今年1月に引退発表をしてから受賞が噂されていた国枝選手だが、今回の受賞に「ユニクロ」の柳井正会長兼社長は「国枝慎吾選手、国民栄誉賞の受賞決定、本当におめでとうございます。国枝選手の活躍に、世界中の人々が胸を打たれ、勇気をもらいました。私もその一人で、国枝選手を心から尊敬しています。先日引退を発表し、これから国枝選手の人生の新しい章が始まります。今後の活躍を心からお祈りするとともに、これからも私たちと一緒に、社会をより良くするための活動を続けていきましょう」と祝福。

個人として27人目の受賞となる国枝選手は「国民栄誉賞決定という連絡を受け、大変光栄に思っています。車いすテニスプレーヤーとしての私の活動を支えていただいた全ての皆さまと、この喜びを分かちあいたいと思います。今後は、私が車いすテニスを通じて得た経験を活かして、この競技の発展、またスポーツ界の発展に寄与していければと考えています。これからも、よろしくお願いします」とコメントした。