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Japan|日本皮革ブランド「創悦」が「葛飾北斎とスポーツ」をテーマにコレクションを発表 海外でも高く評価される「ホクサイズム」

Nov 15, 2019.高村 学Tokyo, JP
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日本皮革ブランド「創悦」は、葛飾北斎とスポーツをテーマにしたコレクションを発表した。北斎をテーマとしたコレクションは今回で3回目となる。葛飾北斎は、江戸時代に活躍した浮世絵師で、アメリカの雑誌『ライフ』の「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」特集で、トーマス・エジソンやガリレオ・ガリレイ、レオナルド・ダ・ヴィンチらとともに日本人として唯一選出され、天才絵師として世界的に広く知られている。2017年にイギリスの大英博物館で開催された展覧会「北斎 - 大波の彼方へ」は、連日行列ができるほどで、海外では非常に高い人気と評価を得ている。

「創悦」は、日本皮革デザイン促進委員会の独自ブランドで、植物性タンニンで鞣された牛革を主に使用し、ナチュラルレザーのバッグや小物などを展開している。2018年1月には中国の上海で、6月にはイタリアのフィレンツェで展示会を開催し、日本の伝統文化とともに日本皮革=ジャパンレザーの魅力を海外に発信してきた。

今回、コレクションテーマである「葛飾北斎とスポーツ」を、北斎が弟子たちのために「絵手本」として描き上げた『北斎漫画』の中から、現代のスポーツ競技に通じる図柄を使い、五輪種目でもある33競技をレザーバッグに落とし込んで表現した。コレクションには、アートピースと呼ばれる新作も登場した。卓球やボクシングなど、日本でも人気のあるスポーツ用のユニフォームや道具をレザーで表現した。

江戸時代には武士のたしなみとして剣道、柔道、馬術、弓道、平安時代から行われていた蹴鞠などが行われていたが、相撲や弓道など伝統によって守られているものもあれば、蹴鞠や流鏑馬など古代の文献や特別な行事でしか見れないものも多く、日本の文化や伝統の継承は大きな課題でもある。日本皮革デザイン促進委員会の構成メンバーのクイーポの岡田育美氏は、「日本の伝統文化とレザーの融合は、クイーポ創業者の岡田國久が強く望んでいたことでもある。今回、コレクションを発表して、多くの方から評価の言葉をいただき、手応えを感じた」と、語っている。

2019年11月16日、17日の2日間には、genten市ヶ谷店でワークショップが開催される。葛飾北斎の浮世絵に「令和」の焼印が入った革製絵馬に、電熱ペンでイラストや文字を刻み込むワークショップだ。通常の絵馬のほか、丸形、ハート形の3種類が用意され、日本で伝統的な縁起のいいモチーフである、桜、富士山、的、なすび、達磨の5種類のチャームからひとつ選ぶことができる。

■会場:genten tenotsutae 市ヶ谷店
住所:東京都新宿区市谷本村町2-1
■期間:11月16日(土)〜17日(日) 11時〜19時まで
■費用:1点につき¥2,500(税別)

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