TOKYO FMは、防災の日である9月1日に「ユニクロ(UNIQLO)」とともに「防災の日 特別番組 〜考えよう、服の備え〜」を放送する。「ユニクロ」は8月30日、自社で運営するサステナビリティ関連のウェブサイトで、「服の備えチェックリスト」を公開し、有識者とともに災害避難時に必要な服のチェックリストを掲載している。
さらに、放送の前日には、タレントの紗栄子、防災システム研究所所長の山村武彦、ファーストリテイリングのシェルバ英子の3名を迎えたトークセッションが行われた。ファーストリテイリングが行った調査では、避難経験者の4人に1人が「避難時に足りなかった・あったら良かった物」として「服の備え」と回答しているのに対し、 実際に災害時の避難のため「服の備え」を行っている人はわずか14.7%であったという。また、同社の自治体向けの調査結果から、8割以上の自治体で避難時の「服の備え」がされていないという実態も見られた。この結果を受け、今回登壇した3名は、災害時の服の備えについて、支援物資が届くまでのタイムラグを考慮した上で、それぞれの立場から重要性を説いた。
シェルバ英子は、服の備えは人としての尊厳を守るものと話し、「ユニクロ」のエアリズムブラトップなどを紹介した。山村武彦は、体力の消耗を防ぐための服の備え、さらには具体的な災害状況に合わせた必要衣類について解説した。タレント活動だけではなく、自ら一般社団法人Think The DAYを立ち上げ、災害支援を行う紗栄子は、メンタルケアに重きを置いたトークを行った。Think The DAYでは、避難生活の緊張を少しでも和らげるためのオイルなど、基本的な防災グッズに加え、メンタルケアグッズも含めたオリジナルの防災セットを販売しているという。紗栄子は、自身のボランティア活動での経験を元に、「優先的に食料や飲料が救援物資として届きますが、どうしても後回しになってしまうのが女性の下着や生理用品です。私も被災者支援に行った時、なにが必要かこっそり聞くと、被災者もこっそり下着や生理用品がいいとお答えになります。そこの必要性は改めてみなさんに感じて欲しいと思います」と話し、避難所での共同生活の中で性犯罪につながる危険性のある下着や生理用品など、人に頼みづらいものは自分で準備することの重要性を訴えた。
紗栄子が出演するラジオ番組「防災の日 特別番組 ~考えよう、 服の備え~」は、9月1日の20時30分から21時00分まで、TOKYO FMで放送する。