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新「ゾゾスーツ」を体験!「ゾゾスーツ2」はここが進化した!

Nov 13, 2020.高村 学Tokyo, JP
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10月29日、3D計測用ボディースーツ「ゾゾスーツ(ZOZOSUIT)2」が発表された。初代のデビューから3年、この間もプロジェクトチームのメンバーたちは「ゾゾスーツ 2」の計測精度をさらに高めるために試行錯誤を繰り返してきたという。「ゾゾスーツ 2」は、見ての通り表面にある計測用マーカーが細かく配置されていて、その数は、旧ゾゾスーツと比べると平均20,000個と約50倍にまで増えている。これにより計測解像度とアルゴリズムが格段に向上し、あらゆる体型を「精緻」に計測することが可能になった。この「精緻」な性能こそが、「ゾゾスーツ 2」の進化を示すひとつのポイントだ。超高性能な3Dレーザースキャナーに匹敵する計測用ボディースーツとあって、今後の展開が非常に興味深い。

「ゾゾスーツ2」を着用し、音声ガイドに従ってスマホで全身を撮影すると、自分の体型が「精緻」に計測されていく。計測後、デモ用の参考画像としてスマホ画面に表示されたオレンジ色の線の画像は、計測により生成された3Dモデルの輪郭を計測時に撮影した画像に重ね合わせたものだ。これを見ると、あらゆる身体の部位でオレンジ色の線が身体の輪郭にぴったり重なっており、実際の身体と比べても精緻な3Dモデルが生成できていることがよくわかる。全身の計測はほんの数分で完了し、即座に3Dデータが表示される。例えば、この3Dデータを既存のソフトに組み込むだけで、自分にそっくりなアバターを作ったり、自由に動かしたりすることができるわけだ。この3Dデータの「汎用性」が、「ゾゾスーツ 2」のもうひとつのポイントだ。

そして、3つ目のポイントが、「共創」だ。ZOZOの社名の由来は「想像」と「創造」を掛け合わせたものだが、「ゾゾスーツ 2」は「共創」をキーワードにあげている。ファッションの枠を超えて、ゲームやエンタメ、スポーツやヘルスケアといった、さまざまな領域の企業とともに新しいサービスを生み出していくことを目指すという。例えば、フィットネスやダイエットであれば、体重の計測だけでは不十分だろう。腕や脚のサイズを計測して正確な3Dデータを1週間ごとにチェックしていくと、細かいレベルで体型の変化を追うことができる。

「ゾゾスーツ2」は、旧ゾゾスーツのように一般配布はせず、計測テクノロジーを活用するパートナー企業を募集し、新たなサービスの共同開発を目指すという。アイデアがあればぜひ問い合わせて欲しい。ZOZOがファッション業界で起こしてきた変革を、これから先どの業界で引き起こすのか注目したい。

 

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