アディダスは2月10日、フィンランドの繊維材料会社であるスピノバ(Spinnova)と提携して作成した第1作「アディダス テレックス HS1(adidas TERREX HS1)」を発表した。「アディダス テレックス」はアディダスのアウトドアスポーツレーベルで、「Y-3(ワイスリー)」や「キス(KITH)」などのアパレルブランドとのコラボレーションアイテムも数多く展開している。アディダスは2021年6月にスピノバへの投資を発表しており、協業してサステナブルなアイテムの開発に取り組むとしていた。今回発表された第1作は最低25%の木質繊維と75%オーガニックコットンで構成されている。
「アディダス テレックス HS1」に使用されている素材の一部はスピノバのテクノロジーで作られ、生地の25%以上は有害な化学物質の使用を避けるために機械的に粉砕された木質繊維から作られている。染色剤や漂白剤を避け、材料の自然な色を使用することで標準的な染色プロセスよりも水の使用量を削減することができる。
「アディダス テレックス」のジェネラル・マネージャーであるカーラ・マーフィー(Carla Murphy)は、「アディダスの持続可能性に対する取り組みは長年続いています。進歩とは、学び、常に前進することです。アディダスにとっては、新しい分野で革新するために提携することも意味します。テレックスに関しては、私たちはテクニカルアパレルの持続可能性を高めるための取り組みを通じて、プラスチック廃棄物をなくす新しい方法を常に模索しています。スピノバとの協業は、この取り組みにおける1つのステップです」と、スピノバとの提携の需要性を説明している。
「アディダス テレックス HS1」は7月から、数量限定で「アディダス」公式ECサイトと一部店舗にて発売予定。