
「アシックス」公式リリースより
「アシックス(ASICS)」は8月20日、国際パラリンピック委員会(IPC)のオフィシャルサプライヤーとして、パラリンピック難民選手団に選ばれたアスリートにオフィシャルスポーツウェアやシューズなどを提供することを発表した。
今回提供されるウェアは、「JAPONISM(ジャポニズム)」というコンセプトのもと、日本の伝統美と先端技術が融合され、チームの力と誇りを表現したものになっている。ウェアには、白地にカラフルな線が重なり合うグラフィックと、IPCおよびパラリンピックムーブメントの赤、青、緑のシンボルマークがデザインされている。
今回のウェアの提供に際して、イブラヒム・アル・フセイン(Ibrahim al-Hussein)選手は「難民選手団のチームカラーを身にまとうと最高の気分になります。いや、実のところ我々は『チーム』ではなく、『家族』であり、お互いにとても親密な感情を抱いています。表彰台に上がるのは容易ではないでしょうが、我々が東京にいることが故郷から逃れざるを得なかった世界中に8,200万人いる難民たちにとって勝利なのです」とコメントした。現在アフガニスタンの治安悪化などで、難民問題の深刻化に拍車がかかっている。故郷を追われる中でも希望を捨てず、自らの限界に挑戦し続ける難民選手団のアスリートたちに注目が集まる。
難民選手団は、紛争や迫害により故郷を追われた難民アスリートにより構成されている選手団。初結成は、2016年のリオ五輪。8月24日に行われる、東京2020パラリンピック競技大会開会式の入場行進は、難民選手団の選手たちから始まる。