ヘアデザイナーとして活躍し、2020年に54歳の若さで他界した加茂克也の展覧会 「KAMO HEAD -加茂克也展 KATSUYA KAMO WORKS 1996-2020-」が東京の表参道ヒルズ本館B3F スペース オーで開催される。
加茂克也は、90年代後半から「ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)」や「アンダーカバー(UNDERCOVER)」のパリコレクションを始め、「シャネル(CHANEL)」、「フェンディ(FENDI)」のファッションショーなど、数々のハイブランドで活躍したヘアデザイナー。
斬新な発想でヘアメイク業界だけでなくファッション・ビューティ界にも多大なる影響を与え、世界的に高く評価された。2012年には自身初の展覧会「Preserved」、2013年にはヘッドピースに注目した大型展覧会「加茂克也展’100HEADPIECES’」を開催するなど、空間デザインやアートディレクションにも活動領域を広げた。単なる髪型のデザインに留まらない、ヘアデザインのアートとしての可能性を切り開いた彼は、2020年に54歳で惜しまれつつ永眠した。
本展では、生前に加茂が手掛け、国内外のコレクションで使用された約200点のヘッドピースに加え、個人的に制作されたアートピースなど、計400点に及ぶ作品が公開される。さらに、本人が使用した制作道具やその創作過程を記録したポラロイドブック、多くの作品が生み出されたアトリエの再現なども展示され、加茂の約20年間の創作活動を一挙に紹介する企画となっている。
会期は2023年3月21 日から2023 年4月2日11時から21時。3月26日、4月2日は20時までとなる。入場は閉場30分前まで。会期中無休。入場無料。