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陶芸家のリサ・ラーソンが死去 世界中に愛されたデザイン

Mar 12, 2024.セブツー編集部Tokyo, JP
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公式ホームページより

スウェーデンの陶芸家であるリサ・ラーソン(Lisa Larson)が、3月11日に亡くなったことが地元メディアを通じて分かった。92歳だった。

猫やライオンなどの動物をかたどったものに代表されるリサ・ラーソンの彫刻作品は、ユニークながら温かみがあり、北欧のみならず世界的に人気を博している。

リサ・ラーソンは、1931年にスウェーデンの南部地方に生まれた。アート好きな父親の影響もあり、子供の頃からアーティストになることを夢見ていたという。大学で5年間陶芸デザインを学んだのち、出場した北欧のアート・コンテストにおいて審査員に見出され、現在もスウェーデンを代表する食器ブランドである「グスタフスベリ(GUSTAVSBERG)」にデザイナーとして入社。1980年に独立した後は、独自の制作拠点としてセラミックスタジオを設立するなど、さらに活動の幅を広げた。

リサ・ラーソンの日本公式サイトによると、彼女が大学卒業後に陶芸デザイナーとして活動を開始してから現在に至るまで作り上げた作品は300点以上にのぼるという。その中でも、1964年に初めて発表された「ライオン(Lion)」は、彼女の作品の代表格である。実際のライオンとは対照的に、ずんぐりとした頭にどこか自信なさげな表情がとても愛らしいこの作品は、彼女のスタイルを特徴付けている。

また、大きな目に縞模様が特徴的なネコの「マイキー(Mikey)」のデザインも、多くの人が目にしたことがあるのではないだろうか。日本においては、「ユニクロ(UNIQLO)」とのコラボレーションアイテムが特に有名である。2022年6月より「ユニクロ」が始めた、世界中の著名人がデザインしたTシャツの利益の全額を、紛争や貧困などの問題に苦しむ地域を支援する団体に寄付する「PEACE FOR ALL」プロジェクトでも、彼女のデザインが施されたTシャツが販売されている。

彼女が生涯にわたって生み出した彫刻作品やデザインの数々は、今後もスウェーデンや北欧だけにとどまることなく、世界中の人々に愛され続けるだろう。

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