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急成長する「ルルレモン」がシューズ市場参入 「ナイキ」や「アディダス」が君臨する市場で女性向けの設計にフォーカス

Mar 10, 2022.セブツー編集部Tokyo, JP
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カナダ発のアスレティックウェアブランド「ルルレモン(lululemon)」が、シューズカテゴリーへの正式な参入を発表した。ウィメンズのシューズが全4型発表されたが、まずランニングシューズ「Blissfeel」が3月22日から、北アメリカ、中国、イギリスの一部店舗およびオンラインにて発売される。日本での展開は現時点で予定しておらず、メンズシューズは来年発売予定。

「ルルレモン」は、1998年にカナダで設立された企業。女性向けのレギンス、スポーツブラをはじめとしたヨガ、ランニング、トレーニングウェアの人気や、スポーツを通したコミュニティー形成に力を入れライフスタイルブランドとしての地位を確立した事で、大きく成長している。創業から9年後の2007年にナスダック(NASDAQ)に上場。2021年2月から2022年1月の売上高は、少なくとも前年同期比42%増の62億5000万ドル(7250億円*)を見込んでおり、コロナ禍でも成長を続ける。

今回の新市場参入にあたって「ルルレモン」は、シューズではなく、シューズを履く人の感覚に焦点を当てて開発を進めたという。女性特有の動きや感覚に対する長年の知見が、シューズ開発にも生かされた。CPO(チーフプロダクトオフィサー)のサン・クロエ(Sun Chloe)氏は今回の新市場参入に関して、「私たちは意図的に女性向けのシューズから開発に着手しました。パフォーマンスシューズは通常、男性向けに設計され、その次に女性向けに調整して設計されますが、私たちはその既成事実にこそチャンスがあると捉えたのです」とコメント。「ナイキ(NIKE)」や「アディダス(Adidas)」などの競合がひしめく中、シューズ市場に参入する訳とは、女性に焦点を当てた戦略がシューズ市場でも成功すると見たからということだ。実際、CEOのカルヴィン・マクドナルド(Calvin McDonald)氏は、「私たちにとってフットウェアへの進出は、自然なステップだと言えるでしょう。私たちはアパレルビジネスを構築したのと同じ方法でフットウェアのカテゴリーに参入します。女性を第一に考えて、まだ満たされていないニーズを解決するために商品設計をしました」とコメントしている。

最初に発売となる「Blissfeel」は、100万人以上の女性の足をベースに作られ、快適なフィット感にこだわったランニングシューズ。動きをサポートするアッパー部分と、衝撃を緩和するフォームクッション技術を用いたソール部分が連携し、長距離でも快適なランニングを実現する。カラーは10色展開、海外メディアでは価格は148ドル(1万7,168円*)と報じられている。その他、今夏発売予定の、ジムトレーニングと短距離走用に設計されたクロストレーニングシューズ「Chargefeel」、トレーニング後などに使えるサンダル「Restfeel」と、今秋発売予定の、多方向の動きに対応するよう設計されたトレー ニングシューズ「Strongfeel」が発表された。

「ルルレモン」は、今後も特別版や季節限定のコレクションによ り、シューズカテゴリーを拡大するとしている。

*1ドル=116円換算(3月10日現在)

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