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「LVMHプライズ2023」のファイナリストに日本人デザイナーの桑田悟史ら9組が選出

Mar 27, 2023.セブツー編集部Tokyo, JP
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「LVMHプライズ2023」のファイナリスト日本人デザイナー・桑田悟史ら9組が選出

「LVMH Young Fashion Designers Prize(以下、LVMHプライズ)」が「セッチュウ(SETCHU)」を手がける桑田悟史を含む、今年のファイナリスト9組を発表した。

「LVMHプライズ」を主催するルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー(以下、LVMH)は、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」、「ディオール(DIOR)」、「ロエベ(LOEWE)」、「セリーヌ(CELINE)」などの世界的ハイブランドを傘下に置き、ファッションだけでなく化粧品、香水、時計や酒類など幅広いビジネスを展開するコングロマリッド(複合企業)。「LVMHプライズ」は、LVMHが40歳未満の若手デザイナーの育成・支援を目的として2013年に始まったファッションプライズだ。受賞者は、30万ユーロ(約4300万円)の助成金に加え、自分の所属する企業・ブランドをLVMHの専門チームから1年間サポートしてもらうことができる。

桑田悟史は1983年生まれ。「ビームス(BEAMS)」の販売員を経て、イギリスの名門高級紳士服店が立ち並ぶストリート、サヴィル・ロウのテーラーに勤務。その後著名デザイナーを多く輩出するセントラル・セント・マーチンズに通い、「ガレス・ピュー(Gareth Pugh)」、「ジバンシィ(GIVENCHY)」などの現場で経験を積んだ。

世界で初めてメンズコレクションを開拓したと言われるデザイナー、ピエール・カルダン(Pierre Cardin)のアシスタントをしていた祖母、芸大出身の祖父、そして母の影響を受けたという桑田悟史は、2021年春に「セッチュウ」をスタートさせた。

ブランド名は「クラシックなものに一捻りを加える」という意味から来ていると過去のインタビューで話している。「和洋折衷」の概念をベースに、伝統ある形に新しいエッセンスを加えていく「セッチュウ」のコレクションは、折り紙などといった日本的なモチーフを、新鮮な形でファッションに昇華している。

2022年には、イタリア人、もしくはイタリアを拠点とする若手デザイナーを発掘するコンテスト「Who Is on Next」でも、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のピエール・パオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)、「グッチ(GUCCI)」のアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)の審査を経て、最優秀賞を受賞した。

今回、ファイナリストには桑田の「セッチュウ」の他、彼と同じセントラル・セント・マーチンズ出身のアーロン・エッシュによる「アーロン エッシュ(AARON ESH)」も選ばれた。他に、ウクライナ版『VOGUE(ヴォーグ)』のファッションディレクター、ジュリー・ペリパス(Julie Pelipas)による「ベター(BETTTER)」、ジャマイカ出身のレイチェル・スコット(Rachel Scott)による「ディオティマ(DIOTIMA)」、「Provincia(イタリア語で地方都市)」がコンセプトのルカ・マリアーノ(Luca Magliano)による「マリアーノ(MAGLIANO)」といった、様々な国籍をバックグラウンドに持つブランドがノミネート。

「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」出身で、2022年「Fashion Trust Arabia Prize」を受賞したバーク・アクヨル(Burc Akyol)による「バーク アクヨル(BURC AKYOL)」、「ジル サンダー(JIL SANDER)」や「セリーヌ」出身のヴェロニカ・レオニ(Veronica Leoni)による「クイラ(QUIRA)」といった、ハイブランドの現場で経験を積んだデザイナーのブランドも選出された。

他にも、2018年「CFDA/VOGUE ファッション・ファンド・アワード」のファイナリストで、2022年『タイム』誌の「ネクスト100」にも選出されたラウル・ロペス(Raul Lopez)による「ルアール(Luar)」、「アディダス(adidas)」とのコラボレーション経験もあるパオリーナ・ルッソ(paolina russo)とルシール・ギルマード(lucile guilmard)による「パオリーナ・ルッソ(Paolina Russo)」といった、若手ながらもファッション界では頭角を現してきたブランドを含む、計9組がファイナリストに名を連ねた。彼らは6月7日に、審査員の前でデザインを披露する予定だ。

「LVMHプライズ」で、日本人として初めてファイナリストに選ばれたのは、「ファセッタズム(FACETASM)」の落合宏理。その後、2017年は「コウザブロウ(KOZABURO)」の赤坂公三郎が選ばれ、特別賞を受賞。2018年は「ダブレット(doublet)」の井野将之がグランプリを受賞した。2019年は「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の森永邦彦、2020年は「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」の小泉智貴、2022年は「リュウノスケオカザキ(RYUNOSUKEOKAZAKI)」の岡﨑龍之祐がファイナリストにノミネートされるなど、日本人デザイナーの活躍が目覚ましい中で、今年も桑田がファイナリストとなった。今後のコンテストの動向が注目される。

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