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売上高1000億円が射程距離 マッシュHDの2021年8月期決算は売上高899億円で前期比18%の増収

Nov 9, 2021.Tokyo,JP
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マッシュ本社

マッシュホールディングスの2021年8月期通期決算は、売上高が899億円(前年同期比18%増、前々年同14.2%増)だった。ブランド別に見ると、「ジェラート ピケ(GELATO  PIQUE)」が前年同期比35%増、「スナイデル(SNIDEL)」が同41%増、「セルフォード(CELFORD)」が同22%増、「エミ(EMMI)」が同47%増、「フレイアイディー(FRAY ID)」が同3%増、「ミラオーウェン(MILA OWEN)」が同6%減で「リリーブラウン(LILY BROWN)」が横ばいとなった。また、ECは同26%増、EC化率は32%で前期から3ポイント上昇した。エリア別の売上高は、国内が809億円(同17%増)、海外が90億円(同23%増)で、期末店舗数は、国内が468(純増47)、海外が143(純増4)の611となっている。コロナ禍で、休業要請・営業自粛といった逆風が吹く中、国内では「丸ビル」や「ニュウマン(NEWoMAN)」など、47もの新店舗を出店した。今後も店舗展開の方針は変えず、チャンスがあれば前向きに検討するとしている。2022年8月期の売上高は、990億円(昨対比10%増)の計画だ。

好調が続く基幹ブランドの「ジェラート ピケ」と「スナイデル」は、どちらもSNSを使用した情報発信による訴求が功を奏した形となった。「セルフォード」は、オケージョン需要を得意としていたが、コロナ禍で普段使い向けのアイテムに注力し、2017年からの好調を維持した。ヨガウェアなどを中心に展開する「エミ」は、コロナ禍における健康意識への高まりから、大幅の増収となった。「ミラオーウェン」は、唯一の減収となったが、2022年8月期には浮上すると見込まれている。

ファッション事業は、ほとんどのブランドが増収で、同24%増となったのに対し、ビューティ事業の売上高は160億円(同1%減)だった。原因として、マスク生活における肌トラブルなど、消費者のニーズにうまく訴求できなかったことがあげられる。今後は、価格を上げずに商品のレベルを上げる取り組み、サービス力の向上、デジタル化に注力するとしている。来期の売上高は990億円を計画しているが、コロナも落ち着き、営業自粛や休業要請の可能性が低くなったので、売上高1000億円も射程範囲と言えるだろう。

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