「ナイキ(NIKE)」は、女子フットボーラーの意見を多く取り入れたフットボールシューズ「ナイキ ファントム ルナ(Nike Phantom Luna)」を7月3日に発売する。発売にさきがけて、6月13日にはメディア向け発表イベントが行われた。
イベントには、同日に発表された「FIFA女子ワールドカップ2023」の出場メンバーである、清水梨紗選手と南萌華選手、さらに大のサッカー好きとしても知られる、俳優の勝村政信や昨年行われたW杯元日本代表の長友佑都選手が登壇した。
なでしこジャパンに選出された直後の二人の大会への意気込みや、海外チームでプレーした印象的な経験などが語られた。
海外での選手生活で、言語の壁を乗り越えるコミュニケーションの取り方は?という質問に、長友は「言葉はもう、ノリですね」と答え、会場の笑いを誘った。続いて、清水は「チームメイトに誘われたら断らないようにしていて。カフェに行ったりもします」と回答。さらに、「ソーラン節」で仲を深めたという南。チームメイトに「何か踊ってみてよ」と言われ、何人かのチームメイトと一緒に「ソーラン節」を披露したのだという。これでチームメイトと馴染むことができたという南は「どんな形でもいいのでコミュニケーションを取ることが大事」だと続けた。
今回発表された「ナイキ ファントム ルナ」は、以前よりさらに激しさを増している女子サッカーの進化に合わせて、進化した最新のスパイクだ。企画や研究に2年以上の時間を費やし、あらゆる製作過程において女性を中心に考えられたのだという。7月からオーストラリアとニュージーランドで開催される女子W杯に合わせた発売となる。
トラクション、フィット、ボールタッチの3点にこだわった今回のアイテム。トラクションの面では、重要なスポットであるつま先に円形のスタッドパターンを取り入れ、俊敏かつ正確にピッチ上で動けるように設計されている。フィットの面では、女性フットボーラーの数多くのフィードバックを元に、足首周りのフィット感を高めている。イベントに登場した清水も、実際に履いてみた感想を聞かれ「足首部分まで覆われているところがいい」と絶賛。ボールタッチの面では、平均的に男性よりも小さい女性の足を意識し、コントロールと精度を高めるためにアッパー部分のボール接触面を相対的に広く取っている。夏の女子W杯と合わせて注目していきたい一足だ。