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しまむらの2021年3〜11月は売上高と純利益が過去最高を更新 SNS会員は約2,900万人まで拡大でデジタル販促力強化

Dec 28, 2021.Tokyo,JP
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PHOTO:SEVENTIE TWO

しまむらグループは12月27日、2022年2月期第3四半期決算を発表した。売上高は4,368億1,700万円で前年同期比8.0%増、第3四半期及び第3四半期累計で過去最高の売上高となった。連結経常利益は、同24.3%増の397億2,900万円で、通期計画の466億円に対する進捗率は85.2%となっている。販売管理費は1,119億1,100万円で販管費率25.6%となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は同24.9%増の269億2600万円で、第3四半期累計で過去最高純利益となった。ブランド別に見ると、売上高は「しまむら」が前年同期比7.3%増、「アベイル」が同9.3%増、「バースデイ」が同11.8%増、「シャンブル」が同12%増、「ディバロ」が同4.2%減となった。ブランド力の強化やデジタル販促拡大の推進などにより、国内売上高は4329億8,800万円で同8.1%増となった。台湾で展開する「思夢楽」の売上高は、38億2,900万円で同0.7%減となっている。

国内展開の好調の要因には、主に売り場とデジタル広告の拡大といった販売促進施策の連動による効果が挙げられた。「しまむら」では、インフルエンサー企画やキャラクター商品を強化する一方で、店内の売場づくりではディスプレイとポスターを効果的に配置し、売上増をはかった。また、SNSの会員を約2,900万人(第3四半期末)まで拡大させ、動画広告も昨年の9本から13本にまで増やし、ブランディング強化も継続して行った。地方店舗ではWebチラシを折込チラシにし、不振店舗は特化チラシを追加するなどの対応が継続して行われた。「バースデイ」では、展開サイズの拡大に加え、売れ筋商品を短期で追加生産し売上高を増加させた。また、Instagramを活用した販売促進も行い、フォロワー数は56万人(第3四半期末)を超えている。9月には、「バースデイ」オンラインストアも開設し、今後もデジタル販促を加速させる予定だ。このようなデジタル広告の活用は、広告宣伝費の抑制にもつながり、時短営業や販促自粛などの影響を受ける前の前々期比で28.6%減となった。

2022年2月期の連結業績予想は、売上高は前期比5.1%増、営業利益は同20.1%増を計画している。また、中国の電力不足などにより、第3四半期では一部部門で1割程度の商品が約1週間納期遅れするなどの影響があった。この課題には、生産地の分散によるリスク回避やテスト運用中の生地契約や法制ラインを拡大することで納期を安定させ、対応していく予定だ。原材料の高騰などによる仕入れコストへの影響についても、トレンド商品と定番商品の発注時期や発注数の工夫で仕入れコストを削減するほか、一部を国内生産にすることで物流コストを削減するなどしている。しかし、調達コストの上昇は今後も避けられない課題であり、来季に向けてサプライチェーンや価格帯の見直しも進めるとした。

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