「SK-II STUDIO」の第1作目「センターレーン」を公開　是枝裕和監督が競泳の池江璃花子選手の復帰に迫る

「SK-II（エスケーツー）」は、競泳の池江璃花子選手の競技復帰までのストーリーを描いた「SK-II STUDIO」の1作目となる「センターレーン」を公開した。

本作は、計8作の公開を予定している「SK-II STUDIO」作品の記念すべき1作目となる。映像は映画監督の是枝裕和氏が手掛け、競技復帰を目指して練習に励む池江選手の心の中にある思いや葛藤、希望に光を当てている。

2018年のアジア選手権のMVPであり、2019年2月に白血病と診断される前は東京2020オリンピックのメダル候補だった池江選手。競技復帰に向けて前進する中、2020年5月に「SK-II」とのコラボレーションを通して、ウィッグを外したありのままの姿を公表。池江選手の強さと希望に溢れたメッセージは、ソーシャルメディアやトップニュースで取り上げられ、28年ぶりに女性アスリートが単独で新聞の一面を飾るなど大きな話題となり、日本中から励ましと応援の声が殺到した。

池江選手は「SK-II」との取り組みについて、「素晴らしい作品に参加できて嬉しいです。『SK-II』、そして是枝裕和監督が、私の心の内を作品として伝えてくださり感謝しています。今は多くの方々が厳しい状況に置かれています。自分に対して否定的な気持ちになったり辛い時があるかもしれませんが、こんな時だからこそ、誰しもが自分の運命を追求することにとても大きな意味があると思っています。過去の自分には戻れないけれど、自分の運命は今この瞬間をどう生きるかによって変えられるものだと思います。辛いことがあっても、乗り越えた先の未来は変わっていくのだと思います」と振り返った。

是枝監督は「池江選手を取材することができ、競技復帰に向けての彼女の思いや感情を探っていきました。池江選手の人生という名の旅を通して、運命を変えるために必要なことを目の当たりにして感動しました。一見彼女のストーリーは特異に思えますが、この時代を生きる多くの人が共感できるものがたくさんあります。人生ではレーンから脱線することもありますが、そういう局面に立った時にこそ、その人の『真価』と『進化』が見えるのだと思います。この2つの『しんか』に注目しました」と、作品に込めた思いを語った。

「SK-II」は「#CHANGEDESTINY（運命を変えよう）」の信念のもと、東京2020オリンピックのワールドワイドパートナーとして、これからもオリンピックアスリートらに焦点を当てた作品を発表していく。また、「SK-II STUDIO」の立ち上げに伴い「#CHANGEDESTINY」資金を準備。今年の拠出額50万ドルを上限として、「SK-II STUDIO」の映像1再生につき1ドルを、運命を変えようと踏み出す女性へのさまざまな支援活動に拠出する予定だという。