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田中みな実はなぜカリスマ的存在になれたのか?

Sep 4, 2021.Tokyo,JP
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田中みな実を新CMキャラクターに起用したコーセーコスメポートのブランド「ジュレーム」 から

現在フリーアナウンサーとして活躍する傍ら、女優業やプロデュース業にも活躍の幅を広げている田中みな実。彼女が使用しているコスメが公になると、即そのコスメが売り切れるなど、ビューティにおけるその影響力は一目瞭然だ。かつてはぶりっ子キャラとして『週刊文春』の「嫌いな女子アナランキング」上位常連だった彼女は、どのようにしてここまで世間の心を鷲掴みする逸材に変貌を遂げたのだろうか。

田中みな実は2007年、当時在学していた青山学院大学でのミスコンテストで準ミスに輝き、2009年にTBSに入社。ここまでは女性アナウンサーにありがちな経歴だったが、その後バラエティ番組などを通じて「ぶりっ子キャラ」が世間に定着し、そのキャラクターを確立していく。当時はこのキャラクターが鼻につく視聴者も多かったようで、「女から嫌われる女」と評されることもあった。2014年にTBSを退社しフリーアナウンサーに転向すると、2015年頃から美容誌での特集が組まれはじめ、2010年代後半には美容におけるカリスマ的存在に。なかでも、2019年から配信が始まった『ビューティ ザ バイブル(BEAUTY THE BIBLE)』で、耳にハイライトをつけて艶っぽさを演出するテクニックを披露した際には、田中みな実が実際に使用していたハイライトが各所で売り切れ、その影響力の高さを発揮した。

嫌われキャラだった彼女が、どのようにしてここまでのカリスマ性を持つようになったのか。そこには彼女の分析力の高さがあるのではないだろうか。実際に彼女は、4月に出演したテレビ東京の『あちこちオードリー』で、どの層に自分のニーズがあるのかを熟知していることを話し、また自身の人気の高さの理由を「34歳独身で、ちょっと不幸そうっていうのも、女性から好かれている理由」と話した。このように彼女は、自分に対する外側(ファン、世間)からのニーズを分析し、加えて自分自身に対する内側からの分析も忘れない。そうしてこの二つの分析が交錯したところで仕事をしていくことで、世間のニーズに完璧に対応しているのではないだろうか。加えて彼女が他の芸能人と一線を画しているポイントは、世間のニーズに甘えすぎないというところにもある。2019年に写真集を発売する際、そのプロモーションで始めたインスタグラムはフォロワーが200万人まで達したが、「写真集のプロモーション」という目的が果たされると彼女はすっぱりとインスタグラムをやめた。この自分に対する世間の評価に甘えすぎないという点も、「田中みな実ブランド」のカリスマ性の高さに寄与しているのではないか。最後に彼女の何よりの強みは、このような分析と判断をあたかも当たり前かのように、自然な流れで行えるところだ。これはやはり彼女の地頭の良さからくるものなのだろうか。2月に指原莉乃の公式ユーチューブチャンネル「さしはらちゃんねる」に出演した際には、視聴者からそのトーク力に対して「頭がいいのがわかる」などのコメントが多く寄せられていた。実際に動画を見てみると、豊富な知識量をひけらかすのではなく、視聴者がわかりやすい言葉でテンポよく話していくところに、彼女の頭の回転の速さが見えた。

自分に対する世間のニーズと自分自身を冷静に分析し、確実に仕事をこなしていく。見た目の美しさや生まれ持った才能だけではなく、彼女の淡々とした芯の強さが、その人気の立役者なのではないか。ここに至るまでの彼女の努力や苦労は計り知れないが、それを土台にこれからも進化していくであろう彼女の今後の活動が楽しみだ。

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